ももちどり

6月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/06/23 (Sat) 22:10:04

昨日は暑い日でしたが句会を終えて外に出たら雲間から梅雨の月。気温もずいぶん下がって涼しかったです。


「武相荘」灯せし蛍袋かな
まだ母の帰つてこない蠅叩
雨上がりむつと蠢く虫の蝿
潮の香の朝市蠅取りリボンかな

裏表なく吊るされし蝿取紙
昼寝してやる気を溜める夜勤明
玄関の油断金蝿侵入す
熟蚕(ずう)になり頭動かず一夜かな

奥歯抜く桑の実たわわになりにけり
蝿叩持てば無心に力こめ
銀蝿ののそりと来たり準備中
二重虹回転寿司の青い窓

梅雨寒や猫の寝言のやうなこゑ
紫陽花にギリシャ神話はふさがれて
独歩忌やほのと径ある斜面林
客人のお行儀よくて青蛙

オレンジのケーキコバエのダンスかな
そとの子を呼びよせてみる夏料理
ポケットに青ボールペン梅雨晴間
現人(うつせみ)を抱きしめて寝る夜の秋

丹田に気を押し込んで五月晴
ハエ叩き常設箇所にあらざりき
蝿五匹チンピラ風に居座れり
めまとひやチャンバラ遊びの子ら走る

あかざ伸び杖にしようか食べようか
ファミレスに迷ひ込みたる梅雨の蠅
指先を汚すデッサン西日濃し
さくらんぼかざしては食む二人かな

まづ蝿の音で始まる蠅叩
別れてはまた思い出す蕎麦の花
籐椅子や卓子の上の老眼鏡
閑居して一大事なり蠅叩き

馬小屋へ出入りしてをり金の蠅
早苗餐や四条田植機田に残る
茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
橋の上魚見る人や夏至夕べ
額の花二ヶ所切られし遅延証

以上です。
また選句をよろしくおねがいします。

次回は7月18日(水)兼題は「向日葵」です。




Re: 6月のまほろば句会 - 良

2018/06/27 (Wed) 14:22:40

まだ六月梅雨最中だというのに今日は太陽がか-っと照り格別の暑さです。草は勢い良くどんどん伸び梔子の花は疲れ気味す。もう木槿の花が咲いています。
選句しましたよろしくお願いいたします。


○「武相荘」灯せし蛍袋かな
随分昔に一度だけ行った事があります。うっそうとした中の感じが伝わって来ました。

○蝿叩持てば無心に力こめ
この句を読み本当その通り!と思い思っていても詠めない事にはっと気付かせて貰いました。

○ファミレスに迷ひ込みたる梅雨の蠅
ファミレスとの取り合わせが面白いと思いましたが「梅雨の蝿」という表現がチョット気になりました。

○指先を汚すデッサン西日濃し
大きい西日の中で指先に焦点を持って来ているところがいいです。

○別れてはまた思い出す蕎麦の花
上五で現在も会える事の出来る人(又は物かも)蕎麦の花がいいなと思いました。

◎まだ母の帰つてこない蠅叩
何となく手持ち無沙汰と心細さが伝わった来て蠅叩がとても効いていると思いました。


Re: 6月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/06/27 (Wed) 16:28:43

良さん、選句ありがとうございます。
こちらの空は梅雨の雲に覆われ時々薄日が差しています。
でも暑い、暑い、溽暑です。

もなか選

○ 蠅叩持てば無心に力こめ 
 そう、そう私も同じと思わずいただきました。
そうですね。皆んなが共感していることなのに、こういう簡単なことを句にするってすごいです!

○ さくらんぼかざしては食む二人かな
 女性二人でしょうか。明るい食卓が見えてきました。
おしゃべりも楽しそう!

○ 早苗餐や四条田植機田に残る
 田植えがひとまず終わった安堵感を思いました。
田植機の片付けは後回しにしてまずは食べましょう!飲みましょう!

○ 茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
 実際には見たことはないのですが大きな鎮守の森を控えたお社を想像し身も心も洗われるように思いました。

◎ 潮の香の朝市蠅取りリボンかな
 朝市の活気の中に所在なさそうに蠅取りリボンがぶら下がっている。
 昔、小さかった頃蠅取りリボンにいつ蠅が来てとまるだろうかとずーっと見ていたような気がします。

Re: 6月のまほろば句会 - 三毛猫

2018/06/29 (Fri) 23:08:17

信じられませんが、アッという間に梅雨が終わてしまいました。農家ではありませんがお米が心配です

〇梅雨寒や猫の寝言のやうなこゑ
〇蠅五匹チンピラ風に居座れり
〇指先を汚すデッサン西日濃し
◎まづ蠅の音で始まる蠅叩
〇閑居して一大事なり蠅叩き

Re: 6月のまほろば句会 - あんこ

2018/07/01 (Sun) 18:58:38

とんでもない暑さが続いていますね。
豪雨、皆様大丈夫でしょうか。
今回からまたよろしくお願いします★


○二重虹回転寿司の青い窓
回る寿司の賑やかな風景と二重虹が明るく大らかでよいです。


○そとの子を呼びよせてみる夏料理
「みる」が良かったですね。
作者と少し距離のある子どもだからなんだろうなと想像でき、
その雰囲気と季語が良かったです。

◎さくらんぼかざしては食む二人かな
いかにもさくらんぼがピッタリ。
そして、二人という関係性が色々想像でき、好きな句です。

○まづ蝿の音で始まる蠅叩
言われてみればそうですが、適確に描いているなと思います。

○額の花二ヶ所切られし遅延証
取り合わせが良かったです。

Re: 6月のまほろば句会 紫泥

2018/07/07 (Sat) 22:20:45

選句遅くなって済みません。以下の通りです。
〇 はえ叩き持てば無心に力こめ

〇 銀蠅ののそりと来たり準備中
 飲食店にとって、蠅は敵のようなもの。地味だけれど大ぶりのイヤな銀蠅。「のそり」と「銀蠅」と「準備中」とが妙に響き合って相乗効果を生み出していると思いました。

〇 独歩忌やほのと道ある斜面林
 武蔵野のちょっとした丘を思い浮かべました。木漏れ日が差している絵画のようで、「独歩忌」の季語が効いていると思いました。

〇 茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
 「くぐり」「潜り」のリフレイン、「茅の輪」「杜」「くらさ」を含め、漢字とかなの使い分けが見事だと思いました。

◎ 閑居して一大事なり蠅叩き
 大仰な言い方が、諧謔味をかもしだしていると思いました。でも、閑居すると、残念ながら本当にそうなんですよね。老人の悲哀。

Re: 6月のまほろば句会 紫泥

2018/07/07 (Sat) 22:29:11

済みません。最初の句の評が抜けてしまいました。追加します。
〇 はえ叩き持てば無心に力こめ
 実感。そんなに力をこめなくてもいいのに、ついそうなってしまうんですよね。「はえ」ってかわいそう。 

Re: 6月のまほろば句会 - まひる

2018/07/10 (Tue) 14:59:48

昨夜は群馬県北部、嬬恋にも警報がでました。吾妻川の氾濫をよく見た私には、水の恐ろしさがよみがえってきます。太い丸太が根こそぎ流れてきます。大きな大きな石がごろんごろんと流れてきます。普段は石づたいに向こう岸にわたれるような優しい川が荒れ狂います。中国地方の豪雨は人ごととは思えません。どうぞ、穏やかな自然になりますように・・・・・。
選句をします。

まひる選

○ずうになる頭動かず一夜かな
蚕がずうになるとじっと動かず、首を長くしているので、人間はその首の透け具合で、上蔟とし、まぶしに移します。現金収入の少なかった昔の農家では、蚕は「お蚕様」。いつあがるか分からない蚕を夜中まで見つめている蚕農家の様子が見えます。

○蠅たたき持てば無心に力こめ
蝿が一匹いるだけで大騒ぎの昨今。なんだか親の敵のように力を込めて叩いてしまうんですよね。そんなとき、一茶の句がいつも頭をよぎります。でも叩きます。あーあ・・・。


○指先を汚すデッサン西日濃し
オレンジ色の濃厚な空気の中、貧乏学生は指の汚れも気にせず、デッサンに取り組んでいます。静かに見つめる目は、作者?

○閑居して一大事なり蠅叩き
年金生活者の変化のない日常。蝿一匹も大事件なんでしょうね。ユーモアあふれる、でもちょっぴり情けない映画の一こまのようです。

◎茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
私には茅の輪くぐりの経験はありません。でも暗い杜を背負った神社の非日常の空気感が伺えます。「杜のくらさを潜りけり」にひかれました。

智水選

○客人のお行儀よくて青蛙
○ハエ叩き常設箇所にあらざりき
○別れてはまた思い出す蕎麦の花
○額の花二ヶ所切られし遅延証
◎潮の香の朝市蠅取りリボンかな

ひろ選

○玄関の油断金蝿進入す
○ポケットに青ボールペン梅雨晴間
○さくらんぼかざしては食む二人かな
○馬小屋へ出入りしてをり金の蝿
◎奥歯抜く桑の実たわわになりにけり

以上です。

Re: 6月のまほろば句会 - けんじ

2018/07/11 (Wed) 21:01:23

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○紫陽花にギリシャ神話はふさがれて

○指先を汚すデッサン西日濃し

○さくらんぼかざしては食む二人かな

◎籐椅子や卓子の上の老眼鏡

○茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり

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