ももちどり

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無題 まなかもなか

2017/05/25 (Thu) 11:24:52

シバザクラとなり鮮やかうちになし
短夜や岩波文庫の金の紐
声なくて人の気配や麦の秋
短夜や栞の少しはみ出せり

真夜中に目覚め私と冷蔵庫
ねじばなのねじれて天へのぼりゆく
明易しメニューのひとつナポリタン
短夜や絵本読みゐる電話口

眠れぬ夜ナメクジ一つ捨てにゆく
短夜や朝つゆふんで草刈りに
短夜や小林秀雄読み返す
渋滞にゐて短夜のスカイツリー

短夜の眉整ふる鋏かな
草取の人を横目に北鎌倉
青葉潮遠き眼をして黙す人
石棺や古墳の穴の袋蜘蛛

老人の眠りきれぎれ明易し
虎が雨狂女座りし石の上
花大根空家ばかりがにぎやかに
明易し村内放送熊注意

晶子忌の石にぶつかる流れかな
逆光の写真の中の浴衣かな
短夜の流しに浸かる食器かな
短夜や野仏いまだ瞑目す

初夏の選挙応援ビルの風
句会終へ萬代橋の夕薄暑
メレンゲに堅き角あり明易し
葱ばうずかつてなまでに倒れこむ

明易し鳥の声する笹の家
飛魚の飛ぶ打楽器のやうに飛ぶ
薫風や大学ノート三冊目
皆同じ角度で揺るる夏帽子

パドックの杭に掛かれる夏帽子
ほろ酔ひの一人二役緑の夜
風青し型枠大工鉄を切る

以上が昨夜の投句作品です。
選句よろしくお願いいたします。

次回のまほろば句会は6月21日(水)です。
兼題は「噴水」です。
来月もよろしくお願いいたします。

4月のまほろば句会 まなかもなか

2017/04/20 (Thu) 11:28:15

昨夜は出席者8名でいつもの場所の椅子が全部埋まりました。
佳句がたくさん集まりました。
高得点句から開けていくと欠席投句ばかりといういつものパターン。
でもめげずに和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。

山吹のつぼみほつほつ水の音
精霊の声のしてゐる青き踏む
山吹の香に立つ乙女闇しづか
山吹の花のこぼれて風に浮く

わが町の歴史マップや濃山吹
始祖鳥の羽ばたく化石花の塵
早朝に石を噛んでるとかげかな
山吹の花言葉にはおさまらず

桜には無情の風の吹く一ト日
マラカスのリズム桜吹雪かな
山吹の遊び上手や背戸の川
それぞれに向きあり桜蘂降れり

山吹の光芒眼貫けり
凧糸の捉へてをりし風の息
軟化せし石のオブジェや春の昼
桜蘂降る娼妓達の墓

花の夜部品に星のかたちかな
ふぞろいの土筆のびのびグランドに
散る花の光と影になりながら
山吹の不意に途切れて造成地

山吹のひとひら背なに猫帰還
光芒は神の光輪花曇
はるかより雲湧く朝つがひ蝶
春愁やエレベーターの地下階へ

矢車や耕す人のなき田圃
賽銭箱のハイテク仕様風光る
堰の辺に山吹ゆれて通り雨
崖上の見知らぬ町や暮の春

青空へ間欠泉の宙返り
あくびして花を見に行く時間かな
花屑を飛び飛び飛んで小さき足
迸る湧き水を手に濃山吹

春嵐マルチは天に昇りけり
春落葉地に触るる音転ぶ音
山吹のみな平らかに広がりぬ
杖をつく己の影や夏隣 

山吹にたぶらかされて森深し
春の月猫の鈴音微かなり
春愁や艶々とある力石
濃山吹風の輪唱してゐたり

クーラー音消えて水もれの音に
花の風一片こんなところまで
患部押す若きドクター花満つる
白山吹の背に親王おはす

以上44句です。投句よろしくお願いします。

次回は5月24日(水)で兼題が「短夜」です。
来月もよろしくお願いいたします。

Re: 4月のまほろば句会 - りょう

2017/04/25 (Tue) 20:24:35

若葉の気持ちの良い季節になりましたね。今週末からはいよいよゴ-ルデンウィ-クも始まりますね。毎日が日曜日でも世の中がお休みだと予定は無くともより休日感が強まります。
選句しました~。佳句が多く結構悩みました。

○花の夜部品に星のかたちかな
季語との取り合せも良く童話のように楽しい。

○はるかより雲湧く朝つがひ蝶
気持ちよい一日になりそうな予感。

○賽銭箱のハイテク仕様風光る
季語でぐっと気持ち良い風景。

○花屑を飛び飛び飛んで小さき足
中七で楽しんでいる動き声までも聞こえて来る。

◎濃山吹風の輪唱してゐたり
山吹をよく見ていると少しの風にも揺れている。輪唱と捉えた感覚は素敵です。

Re: 4月のまほろば句会 - あんこ URL

2017/04/25 (Tue) 20:47:38

すっかり春も終わりに近づいているようで、
周りは花水木と躑躅で華やかです。
今回もいい句が多くて、楽しかったです。
ありがとうございました!

○早朝に石を噛んでるとかげかな
とかげの低い動き、不気味さが「石を噛んでる」で感じられました。

○それぞれに向きあり桜蘂降れり
当たり前かもしれないけれど、言われてみればなるほどです。

○凧糸の捉へてをりし風の息
風に息があるっていいですね。しかも凧糸の響きで感じたというのがいいです。

○桜蘂降る娼妓達の墓
悲しいけど、弔いのようでもあります。

◎あくびして花を見に行く時間かな
ゆったりとした詠み方、ゆったりとした世界の捉え方。
何とも魅力的です。

最後にすみません、今回も宣伝させてくださ~い!
現在、毎週木曜日20時半からNHK第2ラジオで放送中の
「俳句の変革者たち~正岡子規から俳句甲子園まで」の
第3回で私の俳句「白菜をきれいな水の過ぎにけり」を
紹介いただいているそうです。
インターネットなら、下記HPで聴けます。
http://www4.nhk.or.jp/P1929/29/

ラジオ再放送なら第3回は27日(木)午前10時~です。
番組の内容自体、面白いので、よろしければぜひぜひ★

Re: 4月のまほろば句会 まなかもなか

2017/04/26 (Wed) 10:26:07

りょうさん、あんこちゃん早速の選句をありがとうございます。
あんこちゃん明日の10時ですね。聞きますね♪

新人のやすみさんの句をりょうさん、あんこちゃんともに一句ずつ採ってくださって嬉しいです。

あんこちゃんの特選あくびして・・・と石を噛んでる蜥蜴はヒロさんの句です。
ヒロさん喜んで~~

もなか選

○わが町の歴史マップや濃山吹
 山吹はふだんはあまり目に止まらないのですが咲くとはっとします。
 わが町の歴史もふだんは気にもとめないもので季語とマッチした句と思いました。

◎花の夜部品に星のかたちかな
 やわらかで艶っぽい花の夜に硬質な感じのする「部品」という言葉にはっとしました。でもその固いものは星のかたちをしている。ネジか何かが星の形をしているのかしら?
 「かたち」がひらがななのもいいのでしょうね。

○賽銭箱のハイテク仕様風光る
 これは玉村八幡宮ですね。近づくといきなり雅な曲が流れだしびっくりしました。雅でない私は賽銭泥棒よけかななんて疑ったり、その間に佳句をものにしましたね!

○迸る湧き水を手に濃山吹
 清冽な流れのかがやきと濃い黄色の山吹のかがやきが目に浮かびます。谷のそこだけが明るい。

○杖をつく己の影や夏隣
 夏に向かって杖をつき大地にすっくと立っている男、つよい意思を感じました。

Re: 4月のまほろば句会 - 智水

2017/05/05 (Fri) 12:03:32

GW真っ最中ですね。青葉を求めて吟行には絶好のお天気です。さっき、苗代に水を張ってきました。以下、選句です。

智水選

◎花の夜部品に星のかたちかな
○山吹のひとひら背なに猫帰還
○青空へ間欠泉の宙返り
○春嵐マルチは天に昇りけり
○花の風一片こんなところまで

まひる選

○花の夜部品に星のかたちかな
○それぞれに向きあり桜蘂降れり
○あくびして花を見に行く時間かな
○山吹のみな平らかに広がりぬ
◎春愁や艶々とある力石

ひろ選

○山吹の花言葉にはおさまらず
○散る花の光と影になりながら
◎光芒は神の光輪花曇
○矢車や耕す人のなき田圃
○杖をつく己の影や夏隣 

やすみ選

○わが町の歴史マップや濃山吹
◎山吹の遊び上手や背戸の川
○山吹の不意に途切れて造成地
○花屑を飛び飛び飛んで小さき足
○山吹にたぶらかされて森深し

千聖選

◎始祖鳥の羽ばたく化石花の塵
○軟化せし石のオブジェや春の昼
○花の夜部品に星のかたちかな
○崖上の見知らぬ町や暮の春
○花の風一片こんなところまで

Re: 4月のまほろば句会 まなかもなか

2017/05/05 (Fri) 23:37:32

智水さん こんばんは。
やすみさん、千聖さんの選をアップしていただきありがとうございます。

もうそちらは田植えの準備ですか。早いですね。
こちらは麦の穂が出揃いました。と思っていたら
夕日を浴びた麦の穂は心もち黄色味をおびていました。

お米が終わりそうです。どうしよう~。
近いうちに伺います。

Re: 4月のまほろば句会 まなかもなか

2017/05/06 (Sat) 10:20:22

おはようございます。
変なメールが入ってしまいましたが気にしないようにしましょうね。

Re: 4月のまほろば句会 紫泥

2017/05/12 (Fri) 20:27:38

またまた遅くなりました。選句次の通りです。
〇それぞれに向きあり桜蘂降れり
〇はるかより雲湧く朝つがひ蝶
〇春落葉地に触るる音転ぶ音
〇山吹にたぶらかされて森深し
◎春愁や艶々とある力石

Re: 4月のまほろば句会 - けんじ

2017/05/17 (Wed) 20:28:24

今晩は。選が大変遅くなり申し訳ありません。
よろしくお願いします。

〇始祖鳥の羽ばたく化石花の塵

〇軟化せし石のオブジェや春の昼

〇花の夜部品に星のかたちかな

◎崖上の見知らぬ町や暮の春

〇濃山吹風の輪唱してゐたり

無題 - 衝撃の事実拡散

2017/05/06 (Sat) 00:36:44

衝撃事実拡散

最近異常気象が目立ちますど、台風も地震も大雨も、米国がHAARP(高周波活性オーロラ調査プログラム)で作り出したもんです。「HAARP、地震」 「HAARP、台風」等で検索してもらえば出ます

自然災害だけじゃなく、人工知能を使って地球上の全ての人を監視盗聴し、悪さをした人や、創価に歯向かった人を、相手に覚られないように、病気にしたり、痛みを与えたり、家庭不和にして災いを与えます

この世の痛み、病気、争い、自殺、殺人、墜落事故、交通事故、火災等、ありとあらゆる、ほぼ全ての災いを、人工知能を使って秘密裏に作り出してる組織がNSAで、総括してるのが米国防総省です。 この犯罪は、米国がやってる犯罪です

CIAが創価を日本統治に利用してるってのもあって、NSAが創価の悪事に便乗して、創価になりすまし、創価を利用してやってる犯罪

CHAGE&ASKAのASKA氏が釈放されてすぐに(12月22日)、新潟県糸魚川市で大規模火災発生

ASKA氏が、集団ストーカーの事を記した「700番」て本を、2月17日に発売してますけど、この本が発売される1日前の2月16日に、通販会社のASK UL (アスクル)の倉庫が、1週間近くに渡って燃え続ける火災発生

集団ストーカーの黒幕も米国の諜報で、総括してるのが米国防総省。人工知能を使って、遠隔から人を操り、あたかも集団でスト一カーしてるように思わせてるだけ

特に創価の活動家には、頻繁に災難が降りかかるんですけど、信者は皆、魔(仏罰、現証、非科学的な原始的発想)にヤられてると思ってます。災難が続くと、信者は仏にすがって、学会活動や選挙活動に精を出すようになるので、人工知能が定期的に科学技術で災いを与えます。モチベーションを上げさせる為の、起爆剤みたいなもんです

人エ知能を悪用した奴に厳しい罰則を与えるような法整備や、多国間での取り決めをしないと、アメリカが人工知能を使って、これからもやりたい放題やります

犯罪組織を特定して、拡散していく事でこの犯罪は減って行きますから、盲滅法にバラまいて、世間に浸透させてます


http://bbs1.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=pr02&mode=view&no=42

https://shinkamigo.wordpress.com

こんにちは! - ゲロ URL

2017/05/05 (Fri) 13:14:16

頑張って見てますか?
http://mixi-masatomo.bbs.fc2.com

3月のまほろば句会 まなかもなか

2017/03/23 (Thu) 12:55:45

やすみさんが「まほろばのカレー、美味しいね!」って言うからふたりでカレーを食べてから句会へ。
美味しかったです!

木蓮の支へてゐたる空のあを
春の塵拭ひし雨のひと日かな
花薺屈みて触るる二人かな
一本の土筆を摘むや鳶の声

一枚を脱いで心が春になる
梅園に印半纏柄の足袋
母と娘と繋ぐ片手に土筆揺れ
目薬のとろりとおちて春うらら

香箱を作りて猫の春うらら
春風や浅間に向いて直進す
老犬の背の低きよ雪柳
蟻一匹等身大の影ひとつ

蛍烏賊窓より漏るる島の唄
透明の傘の一団初ざくら
土筆てふ名にある時は愛されし
室のなか独活いっぱいの熱気かな

築二年庭のかたすみ土筆かな
つくしんぼかさぶたの膝駆け抜けり
落ちさうなクレーンの滑車春嵐
つくしつむ梢の上の綿雲や

風船の陰の部分を膨らます
しづけさや蝶の鼓動に息合はせ
つくしんぼ揺れて膝小僧抱いて
最後まで持ちしジョーカー花の夜

まだ硬さとれぬ大地に落椿
水ぬるみ川から沢へここに住み
風吹いて縮こまつたかつくしんぼう
三十路超へ恋の終わりや目刺し喰ふ

U字溝土筆の領土奪ひけり
空の青さえずる声や土筆の子
不揃ひなままに土筆の揺れてをり
いくさよあるなつくし野へつづく空

雨音の途切れし夜の沈丁花
板の間に地下階段や花の昼
新月の尖のまるくなる朧
背を曲げて庭いっぱいの土筆見る

田の端を訪ねて来たりて土筆見ゆ
独活の香や若き母住む萱の家
野火走りやがて紅蓮の遊水地
つくしんぼさえづる声や白い雲

以上です。
選句よろしくお願いします。

次回は4月19日(水) 兼題が「山吹」です。

りょうさん、そちらの句会と重なってしまいすみません。

Re: 3月のまほろば句会 - あんこ URL

2017/03/25 (Sat) 12:44:33

昨日あたりから桜が開き始めました。
寒さが残りますが、春が確実に来ていますね。
選句させていただきました。いい句が多くて、迷いました。

〇一本の土筆を摘むや鳶の声
地上に伸ばした手と、空の鳶の声。
空間の広がりと春の空気を感じます。

〇一枚を脱いで心が春になる
ふわりとしたフレーズがいいです。
また、一枚分脱ぐ、それだけで春の体感を
感じさせるその表現も素敵です。

〇透明の傘の一団初ざくら
何の一団かを想像させるところもいいし、
季語もいい。一人でなく集団で見ている
今年初めての桜の感動が静かに伝わるようです。

〇風船の陰の部分を膨らます
陰の部分、はなかなか言えないと思います。
着眼が素晴らしいです。

◎最後まで持ちしジョーカー花の夜
私の句ですが、今年の「週刊俳句」新年詠に
「ジョーカーの巡つてゐたる三日かな」
という句を掲載いただきました。
ももちどりの作品は、最後までジョーカーを持ってしまっている、
というドキドキ感と最後の二人でのやりとりがよく見えて、
花の夜も何とも合っていて、同じジョーカー句として
親近感もあり、特選として頂きました。

最後に、宣伝です。
Blue Willow Haiku World (by Fay Aoyagi)
というアメリカの方が俳句・短歌を紹介しているHPがあるのですが、
そこの3/21版、一句として私の句を掲載いただきました。
お時間のある時に、一度ご覧いただければ幸いです★

https://fayaoyagi.wordpress.com/2017/03/21/todays-haiku-march-21-2017/

Re: 3月のまほろば句会 まなかもなか

2017/03/26 (Sun) 10:47:15

あんこちゃん 選句ありがとうございます。
今日は花の雨ですね。東京の桜はゆっくりゆっくり開いて行くのでしょうか。
それもいいですね。

 三月の急階段を行けば海  明子

沖縄の海が浮かんできました。

やすみ 選
 ◎ 春の塵拭ひし雨のひと日かな
 ○ 落ちさうなクレーンの滑車春嵐
 ○ 不揃ひなままに土筆の揺れてをり
 ○ 雨音の途切れし夜の沈丁花
 ○ 独活の香や若き母住む萱の家

もなか選
 ○ 透明の傘の一団初桜
東京で桜の開花発表がなされた日は雨でした。
こんな景が見られたかもしれません。 一団といっても静かなストイックな?集団のような気がしました。
「透明」と「初ざくら」のせいでしょうか。

 ○ つくしんぼかさぶたの膝駆け抜けり
つくしの野原を半ズボンの子どもたちが駆けてゆく、そんな場面を想像しました。大概の子が膝小僧に擦り傷、赤チン塗っている子、下駄の子も混じっていたかも。

 ◎ 最後まで持ちしジョーカー花の夜
本当はババ抜きか何かたわいない遊びだったかもしれないのですが「花の夜」でジョーカーの存在感が一挙に急上昇。
かっこよくて怪しい句です。

 ○ U字溝土筆の領土奪ひけり
いつの間にか畔川がコンクリートで固められた農業用水になってしまった。
それでも土筆たちは頑張っています。

 ○ 雨音の途切れし夜の沈丁花
たっぷりと雨を吸って潤った大地。それだけでも豊かな気持ちになれるのに、そこを沈丁花の香が包み込む。
満ち足りた夜です。

Re: 3月のまほろば句会 まなかもなか

2017/03/27 (Mon) 16:36:14

2008年5月よりももちどり句会に参加していらっしゃったTさんが亡くなりました。
明日が告別式です。

 風音へうぐひすの声探しをり

 白梅の額のあかあか残さるる

Re: 3月のまほろば句会 まなかもなか

2017/03/27 (Mon) 16:49:30

白梅の萼のあかあか残さるる

萼に訂正です。

Re: 3月のまほろば句会 - りょう

2017/03/27 (Mon) 20:25:10

昨日今日と冷たい雨になりました。柳瀬川の桜も蕾のままです。出店も組み立てられず青シ-トが掛けられたままです。明日は晴れるとか。いよいよ咲き出しますね~。
あんこちゃん見ました!三月の季語とてもいいですね!
選句しましたよろしくお願いいたします。

○目薬のとろりとおちて春うらら
春の目薬の質感をとてもうまく表現されたと思います。

○蛍烏賊窓より漏るる島の唄
島の唄で旅情を感じます。

○いくさよあるなつくし野へつづく空
平和なつくし野戦車で踏み荒らされませんようにつくし野が良いです。

○雨音の途切れし夜の沈丁花
上五中七と季語の相乗効果。しっとり香りがして来ます。

◎老犬の背の低きよ雪柳
雪柳の清純な白さと老犬の背に焦点を持って行ったのが良いです。

真中さん明日はTさんと心行くまでお別れして来てください。
お気をつけてね。


Re: 3月のまほろば句会 - まひる

2017/04/06 (Thu) 12:33:52

 寒い三月も終わり、やっと春が始まりました。桜もちらほら咲き始めました。例年よりずいぶん遅い気がします。先日、友達から花の寄せ植えをいただきました。ミニビオラ、原種のチューリップ、紫と水色のミニヒヤシンス、ピンクのムスカリ。まるで一寸法師や床下のこびとたちの世界に紛れ込んだかのように、顔を近づけ鑑賞しています。
さて、選句です。

まひる選

○花薺屈みて触るる二人かな
 実ではなく、地味な薺の花。早く咲き始める薺に、春を見た のか、花を再発見したのか。屈んで二人で触れるというとこ
 ろに、春らしさを感じました。

○梅園に印半纏柄の足袋
 いなせな職人が、開花前の梅園で最後の剪定をしている景  色・・・でも職人は地下足袋だよな、と思ったら、隣の箕郷 町にある梅園でのお祭りの様子でした

◎つくしんぼ揺れて膝小僧抱いて
 何にでも興味を示す子供たち。いつも走り回っている子供た ち。そんな彼らが揺れる土筆に春を見つけたのでしょう。膝 小僧を抱いてじっとしている様子が目に浮かびます。

○いくさよあるなつくし野へつづく空
 今朝もテレビでは北朝鮮のミサイル発射を報道していまし  た。こんなにも身近に戦争を感じる時が来るとは!!
 「いくさよあるな」平仮名の表記が祈りを感じます。
 三月にはつくし野の空をオスプレイが飛びました。

○新月の尖のまるくなる朧
 地球の影にすっぽりと隠れてしまう新月。でも直前の月は  尖っていたはず・・・そんな尖った月が見えてしまうのも春 の朧のせいでしょうか。

紫泥選

○木蓮の支へてゐたる空のあを
○蛍烏賊窓より漏るる島の唄
◎つくしんぼ揺れて膝小僧抱いて
○風吹いて縮こまつたかつくしんぼう
○いくさよあるなつくし野へつづく空

ひろ選

○目薬のとろりとおちて春うらら
○しづけさや蝶の鼓動に息合はせ
◎三十路越え恋の終わりや目刺し喰ふ
○雨音の途切れし夜の沈丁花
○つくしんぼさえづる声や白い雲

智水選

○透明の傘の一団初ざくら
○しづけさや蝶の鼓動に息合はせ
○不揃ひなままに土筆の揺れてをり
◎いくさよあるなつくし野へつづく空
○野火走りやがて紅蓮の遊水池

以上です。
春といえば、北原白秋を思い出します。
春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕
春の生臭さを発見。それからは嗅覚全開で春を味わっています。 

Re: 3月のまほろば句会 - けんじ

2017/04/12 (Wed) 21:06:15

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○香箱を作りて猫の春うらら
○蟻一匹等身大の影ひとつ
○透明の傘の一団初ざくら
◎室のなか独活いっぱいの熱気かな
○風吹いて縮こまつたかつくしんぼう

Re: 3月のまほろば句会 - 三毛猫

2017/04/13 (Thu) 23:38:36

今晩は
思いの他桜の花が長く見られています。
さすがに今日は散り始めていましたね

〇木蓮の支えてゐたる空のあを
〇母と娘の繋ぐ片手に土筆揺れ
◎透明の傘の一団初ざくら
〇風船の陰の部分を膨らます
〇不揃ひのままに土筆の揺れてをり

以上選句です
今月は参加できそうですのでよろしくお願いします

2月のまほろば句会 まなかもなか

2017/02/23 (Thu) 15:45:07

昨夜は久しぶりに三毛猫さんが見えました。他に新メンバーがお一人、初作句とのことでこれからが楽しみです。

会葬の列うぐひすの声しきり
花冷や猫抱き寄せる六畳間
うぐひすの声に振り向く母娘
学生寮「有斐学舎」や梅真白

枝一つ揺らし鶯飛びにけり
この寒さミルクコーヒー四百円
雪のせて岩やはらかくあたたかく
鶯の行きつ戻りつ井戸の端

鶯の声聞かなくて句を作る
死にし子の顔よかりきか匂鳥
如月の土に老僧屹立す
たんぽぽの絮吹きつづけゐて無心

ドライブやコンビニの灯にほっとする
ふきのたう時の光をてのひらに
耕人のうしろすがたを帰りにも
額縁の裏のメモ書き二月尽

缶コーヒー手にあたためて冬びより
梅が香や猫トロットで駆けてくる
きょろきょろと鶯覗く新居かな

きさらぎの川音勇気貰へさう
うぐひすや源氏の君のつらなさけ
通勤の新聞繰る音余寒かな
うぐひすや傘の雫を一振りす

輪郭をやはらかくして春の山
雨土天地かえして寒風さらす
春立つ日友に約束破られぬ
沓跡の踊つてゐたる春の雪

ああ啼いた独居老人ホーホケキョ
こだわりを捨てて梅林散歩道
料峭や城址に残る夫婦石
春はあけぼの母の寝息を確かむる

丘あれば上ってみたり春うれひ
月曜の始発ホームの初音かな
春の野やふた閉ぢらるるオルゴール
白い息肉まんの味わすれさす

うかれ猫今日は何処まで行つたやら
春近し大気ほのかにふくらむ夜
真似されて鶯不意に押し黙り
うぐひすや老いし師の影師のかしら

以上です。
選句よろしくお願いいたします。

Re: 2月のまほろば句会 - りょう

2017/03/02 (Thu) 12:13:00

三月に入りましたね。このところ目が痒く特に朝目覚めた時がひどくいかに刺激をしないかが大変です。今日の雨はそんな痒さちょっと優しい雨となりました。寒いですけど。梅の花も満開ですが今年はちょっと勢いがないな~と感じています。
選句お送りいたします。

○会葬の列うぐひすの声しきり
静寂と哀しさが伝わってきます。

○額縁の裏のメモ書き二月尽
誰が書きどんな事が書かれているのか心引かれました。季語は動くかも知れませんね。

○春はあけぼの母の寝息を確かむる
春眠暁を覚えずですがそれは健康な人、年配の母の眠りにはふと不安を感じます。上七が良いです。

○丘あれば上ってみたり春うれひ
春うれひが効いていると思いました。

◎料峭や城址に残る夫婦石
料峭が利いていてきっちり詠まれている。城の歴史とともに夫婦石にもいろいろな話があるに違いないと想像が膨らみまました。

Re: 2月のまほろば句会 まなかもなか

2017/03/03 (Fri) 10:35:50

りょうさん、選句ありがとうございます。
朝起きて思わず目をこすってしまいました。
早く顔を洗ったほうがいいですね。
選句いたします。

やすみ選
 
 ◎たんぽぽんの絮吹きつづけゐて無心

 ○沓跡の踊つてゐたる春の雪

 ○丘あれば上つてみたり春うれひ

 ○月曜の始発ホームの初音かな

 ○真似されて鶯不意に押し黙り

もなか選

 ○花冷や猫抱き寄せる六畳間

 ○うぐひすの声に振り向く母娘

 ○うぐひすや傘の雫を一振りす

 ○春の野やふた閉ぢらるるオルゴール

 ◎春近し大気ほのかにふくらむ夜

次回は3月22日(水) 兼題が「土筆」です。
よろしくお願いいたします。

Re: 2月のまほろば句会 - あんこ

2017/03/04 (Sat) 13:58:13

梅も終わりになってきて、早くも沈丁花が香りが
しています。今年は早い春ですね。
選句しました。よろしくお願いします★

○会葬の列うぐひすの声しきり
余計に際立って耳に聴こえそうです。

○沓跡の踊つてゐたる春の雪
雪ではなく、春の雪としたところが踊っている感じがします。

○春はあけぼの母の寝息を確かむる
切ないけどほのぼのとしたユーモアも。

◎春近し大気ほのかにふくらむ夜
夜にそういう気配をかんじたんですね、その感覚が好きです。

○真似されて鶯不意に押し黙り
本物よりも上手だったんでしょうか。

Re: 2月のまほろば句会 - けんじ

2017/03/08 (Wed) 19:10:21

今晩は。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○うぐひすの声に振り向く母娘

○たんぽぽの絮吹きつづけゐて無心

○通勤の新聞繰る音余寒かな

○丘あれば上ってみたり春うれひ

◎真似されて鶯不意に押し黙り

Re: 2月のまほろば句会 - 智水

2017/03/11 (Sat) 11:03:57

榛東村は鶯ならぬ魚鷹(オスプレイ)の飛来で大騒ぎ。演習地に土煙を巻き上げながら離着陸する様は予想外の眺めでした。
遅くなりましたが、以下選句です。

智水選

○学生寮「有斐学舎」や梅真白
○春立つ日友に約束破られぬ
○沓跡の踊つてゐたる春の雪
○月曜の始発ホームの初音かな

まひる選

○梅が香や猫トロットで駆けてくる
◎輪郭をやはらかくして春の山
○沓跡の踊つてゐたる春の雪
○ああ啼いた独居老人ホーホケキョ
○春近し大気ほのかにふくらむ夜

ひろ選

◎会葬の列うぐひすの声しきり
○鶯の行きつ戻りつ井戸の端
○ふきのたう時の光をてのひらに
○うかれ猫今日は何処まで行つたやら
○真似されて鶯不意に押し黙り






Re: 2月のまほろば句会 紫泥

2017/03/14 (Tue) 21:35:01

 おそくなりました。昨日の日暮れ、東に向かって帰宅中、田んぼの中の一本道の先に、オレンジ色の春の月がしたたるように昇ってきました。「外にもでよ触るるばかりの春の月」の汀女の句が浮かんできてしまい、俳句は作れませんでした。選句は以下の通りです。
〇如月の土に老僧屹立す
 きりっとひきしまった感じが好きです
〇たんぽぽの絮吹き続けゐて無心
 たんぽぽが無心でも作者が無心でも、無心がいい
〇輪郭をやはらかくして春の山
 近き山は本当にそう見えます
◎沓あとの踊つてゐたる春の月
 酔っ払いじゃないですよね。子供の心かな。
〇こだわりを捨てて梅林散歩道
 本当はなかなか捨てられないのだけれどね。

Re: 2月のまほろば句会 - 三毛猫

2017/03/22 (Wed) 00:05:19

こんなぎりぎりに選句でスミマセン

◎たんぽぽの絮吹きつづけゐて無心
〇ふきのたう時の光をてのひらに
〇額縁の裏のメモ書き二月尽
〇月曜の始発ホームの初音かな
〇春の野やふた閉ぢらるるオルゴール

明日の句会は欠席投句させていただきます

まほろば初句会 まなかもなか

2017/01/26 (Thu) 09:44:37

空を飛ぶ影でありけり木葉雨
乱読の後の眠りや室の花
室咲の花へ話してゐる子ども
縄文の竈跡なり鷹の天

室咲に声ひとしきり窓辺かな
雪降り積む満蒙開拓語る人
まだ少し守られてゐし室の花
赤城山冬榛名山妙義山

凍鶴や脚に秘密のありぬべし
粉雪や手に乗せてみて瑞瑞し
すずなすずしろ縦書きの日記帳
室の花手首の傷の垣間見ゆ

にぎやかに雲のひろがり春まぢか
そつと観る室の花あり母の部屋
ゆつくりとかき回さるる玉子酒
唐辛子体に擦り込み年を越す

水仙の匂ふ細道雲割るる
室咲きの白き乳房の秘めてあり
一歩づつ足裏に雪のきしむ音
寒晴や正午を打ちし時の鐘

霜柱コロボックルの国近し
FAXのペーパー足せり室の花
サンルーム薹の立ちたる室の花
冬の灯や世界を丸く切り取れり

ショパン弾く少女窓辺のシクラメン
初雪や手の平に受けふたことめ
凍星や窓より夜の流れ入る
語らひを終えポケットにあるカイロ

竜の玉ぽろり小さきこぶしかな
一列に並ぶモニター霜夜かな
室花や壁に記せし詩のことば
仄明かりの深夜劇場室の花

手袋の指の先から解かれをり
室の花雷ラーメン開店す
初雪や富士見峠に足いれて
去年今年冬大三角形の中を行く

昨夜はよく晴れて星が綺麗でしたが9時少し前、まほろばをでたときの気温は0℃でした。

次回は2月22日(水)で兼題は「鶯」です。
三毛猫さん、いかがですか?
来月は来れるといいですね。

このページを見てくれたどなたでも句会(俳句)に興味がありましたら覗きに来てくださいませ。





Re: まほろば初句会 - りょう

2017/01/28 (Sat) 21:22:03

昨日は柳瀬川周辺の吟行句会でした。蝋梅、紅梅白梅が咲き三椏の花も一粒開いていました。まだまだ寒いですが来週末は立春ですね~。
五句に絞りましたが佳句が多かったです。


○縄文の竈跡なり鷹の天
鷹の天が良い。天は変らず青くあるのですね。

○凍鶴や脚に秘密のありぬべし
読んでみて本当にと思わされました。

○まだ少し守られてゐし室の花
想像が広がる句です。季語も効いている。

○室花や壁に記せし詩の言葉
詩の部屋ですね。まほろばの部屋でしょうか中七が良い。

◎一列に並ぶモニター霜夜かな
硬質なモニタ-と柔らかさのある霜の質感がとても良いです。

今年もよろしくお願いいたします。

Re: まほろば初句会 紫泥

2017/01/29 (Sun) 21:25:48

 寒さもちょっと一休み。内外共に信じられないような出来事ばかり。世の中の変化が1日単位で見られるのは幸なのか不幸なのか。今の変化は後者だと思います。俳句を世界文化遺産にという動きもあるようですが……。
 選句以下の通りです。
〇室咲きの花へ話している子ども
 絵本にでもでてきそうな光景です。写実のようでもあり、幻想のようでもあり。
〇雪降り積む満蒙開拓語る人
 「雪降り積む」がつきすぎると言えば言えますが、歴史的な重さにコロリといってしまいました。
◎すずなすずしろ縦書きの日記帳
 「縦書きの」は修飾語だけれど名詞+助詞。前半のひらがな、後半の漢字、破調だけれどリズムがいい。
〇語らいを終えポケットにあるカイロ
 夢中になって忘れていたのか、失礼と思い手が入れられなかったのか、いずれにしてもホッとした瞬間が切り取られていると思いました。
〇手袋の指の先から解かれをり
 これも開放感と読みました。手袋そのものから解放されたのか、冷たさが解けていったのか?

Re: まほろば初句会 - あんこ URL

2017/01/30 (Mon) 21:23:50

遅くなりましたが、今年もよろしくお願いいたします☆
選句させていただきました。

〇乱読の後の眠りや室の花
詠み疲れていつのまに眠り込んでしまったのでしょうか。
室の花が静かに明るく眠りを守っているようです。

〇縄文の竈跡なり鷹の天
鷹の飛ぶ空との取り合わせに、長い時の流れを感じます。

〇すずなすずしろ縦書きの日記帳
調子がいいし、縦書きの日記帳がしっくりあっていると思います。

◎初雪や手の平に受けふたことめ
ふたことめ、がとてもいいと思います。
初雪の喜びの第一声ではなく、次の言葉に焦点を
当てたことで、何を言ったのだろうと想像が膨らみます。

〇室花や壁に記せし詩のことば
壁に記した詩はどんなことばなんでしょう。

Re: まほろば初句会 まなかもなか

2017/01/31 (Tue) 10:25:39

今シーツを干そうと外に出たら寒い!寒い!
晴れているのに風が冷たいのです。

○乱読の後の眠りや室の花
 外は寒いのにここは暖か、ハイビスカスも大きく育ってくれています。カウンターには詩集が数冊。
そんな中で眠っている人は誰?お客さん来ますよ!

○室咲に声ひとしきり窓辺かな
 窓辺には大鉢のシクラメン、そして声の主はたぶん女性。

◎すずなすずしろ縦書きの日記帳
 リズムが好き、それから清らかなイメージ。
すずなすずしろという古風な言い回しと今時少なくなったかもしれない縦書きの日記帳の取り合わせの妙。

○寒晴れや正午を打ちし時の鐘
 なんだか整いすぎというか正統派と思われる句。
思わず採ってしまいました。川越の鐘ですか?

○冬の灯や世界を丸く切り取れり
 雨か雪の日に街灯の周りを見ているとこんな感じ。
景が見えてきます。

Re: まほろば初句会 - 三毛猫

2017/02/07 (Tue) 23:22:06

今晩は、選句遅くなりました。ようやく選句できる時間が取れました。
年が明けたら、あっという間に2月になってしまいました。

選句です
◎凍て星や窓より夜の流れ入る
  感性が素敵
〇霜柱コロボックルの国近し
  霜柱は地下のお城みたいですよね
〇凍鶴や脚に秘密のありぬべし
  物語めく想像が広がります
〇初雪や手の平に受けふたことめ
  二言目はどんな言葉なのでしょうか
〇去年今年冬大三角形の中を行く
  足音の中に年あらたの決意が聞こえそう

今月は参加できそうです
宜しくお願いします

Re: まほろば初句会 - けんじ

2017/02/08 (Wed) 20:41:32

今晩は。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○すずなすずしろ縦書きの日記帳
○霜柱コロボックルの国近し
○初雪や手の平に受けふたことめ
◎凍星や窓より夜の流れ入る
○語らひを終えポケットにあるカイロ

Re: まほろば初句会 - まひる

2017/02/09 (Thu) 14:26:53

 今、雪が降ってきました。細かな、こまかな雪です。こういう雪はいつの間にか積もっていることが多いので、気をつけなくちゃね。
 まほろばを包む光は、春の色を帯びてきました。ときどき通る妙見寺ちかくの土手にある桜は、2,3咲き始めました。これからの季節は、どきどきするような発見の連続です。

まひる選

◎室の花手首の傷の垣間見ゆ
 物語を感じます。なぜ傷ができたのか?どんな生活をしていたんだろう?何を見たのだろう?室の花が、ガラスを通す光とともに傷を癒してくれそうです。
○唐辛子体に擦り込み年を越す
○一列に並ぶモニター霜夜かな
○仄明かりの深夜劇場室の花
○去年今年冬大三角形の中を行く

ひろ選

◎粉雪や手に乗せてみて瑞瑞し
○ゆつくりとかき回さるる玉子酒
○冬の灯や世界を丸く切り取れり
○凍星や窓より夜の流れ入る
○手袋の指の先から解かれをり

智水選

○空を飛ぶ影でありけり木葉雨
○雪降り積む満蒙開拓語る人
○まだ少し守られてゐし室の花
○一歩づつ足裏に雪のきしむ音
◎室の花雷ラーメン開店す

以上です。まだまだ寒波は居座る様子です。皆様、ご自愛を。

12月のまほろば句会 まなかもなか

2016/12/22 (Thu) 10:05:16

日向ぼこをかしき顔をしたがる子
焼き芋を買ふて病院帰りかな
風さなか切なき声の焼藷屋
立たされし子のやうにある冬の星

焼き芋の英字新聞神保町
羅刹女の喉切り割いてゐる虎落笛
綿虫にとりつかれては迷いあり
ポケットに小銭貯まる日芋を焼く

呼ぶ声の悴んでをり防波堤
寒柝やポケットへ星しまはるる
妙齢の一重まぶたや枇杷の花
遠くへは行けぬ靴音冬の空

焼き芋や春日通りのホームレス
補習する窓や焼芋売りの声
田畑売る話すすまず年の暮れ
物忘れ嘆く母の背冬日向

塗り立ての外階段や冬木立
一駅を歩く寄り道白山茶花
結氷期県庁裏の男松
振り向きてまた振り向きし兎かな

焼き芋を喰う黄金の昼さがり
安下宿焼き芋抱いて帰ろうね
焼き芋をかぞえてばかり食べられず
枯菊やセピアの母はわれを抱く

焼藷食む連絡帳を捲りつつ
冬の鵙芙美子の大き厨窓
ビブラートの語尾の長かり焼藷屋
焼藷の半透明の光かな

学成らずお芋お芋お芋かな
焼芋や黄金(きん)の平和を割りて喰ふ
君急ぐかたちのこしたマスクかな
万屋の爺のお薦め S 蜜柑

佳句がたくさんあったのでしょうか。選句5句に絞るのが難しかったです。
案の定選がばらけました。
東京組がどんな句を選んでくださるか楽しみです。

りょうさん お風邪のぐあいはいかがですか?
無理をなさらないでください。

Re: 12月のまほろば句会 - あんこ URL

2016/12/24 (Sat) 15:02:18

今年もけんじともども参加させていただき、
どうもありがとうございました!
いい句が多かったです。
来年もよろしくお願いいたします★


○焼き芋を買ふて病院帰りかな
病院の後のほっとした感じでしょうか。
焼芋の温かさが、作者の心のようでもあります。

○立たされし子のやうにある冬の星
こういう発想は自分にはなかったし、いいと思います。

○結氷期県庁裏の男松
何だかやせ我慢でカッコイイ感じ。

◎ビブラートの語尾の長かり焼藷屋
その通りなんですが、「ビブラート」と形容されて、
こう詠まれると音が鮮明で、何とも哀愁ある句に
なっているとますます思うのです。

○焼芋や黄金(きん)の平和を割りて喰ふ
「黄金の平和を割る」っていう表現に痺れます。
ルビはなくてもたぶん大丈夫かも。
いろいろな思いがありそうです。

Re: 12月のまほろば句会 - りょう

2016/12/27 (Tue) 12:39:53

今年もいよいよ数え日となりましたね~。
すっかり風邪にやられてしまいましたが何とか復活しつつあります。年々風邪を引くと長引く感じでトホホです。
今年最後のまほろば句会楽しみつつ選句いたしました。佳句が多かったです。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
みなさまお元気でよいお年をお迎えくだい。

○立たされし子のやうにある冬の星
寂し気ですが光っている。冬の星が効いている。

○焼き芋の英字新聞神保町
焼き芋屋さんと英字新聞が面白い神保町だからこそかも。

○呼ぶ声の悴んでをり防波堤
寒い感じが伝わって来ます。何があったのかなという思いも。

○遠くへは行けぬ靴音冬の空
小さな子かまたは足を痛めているのか普通の足音では無いちょっと切なさもある。

◎焼芋や黄金(きん)の平和を割りて喰ふ
焼き芋の黄金色で充実感が伝わってきます。平和だからこそでしょうね。美味しそうです。

Re: 12月のまほろば句会 まなかもなか

2016/12/29 (Thu) 21:11:54

あんこちゃん りょうさん 選句ありがとうございます。
また毎回、佳句を投句していただきまほろば句会のレベルアップそして励みとなります。
来年も引き続きけんじさん、あんこちゃん、りょうさん、何とぞよろしくお願いいたします。

○呼ぶ声の悴んでをり防波堤
 寒々とした波音と景が浮かんできます。
 どうしてこんなところで誰を呼んでいるのですか?

○田畑売る話すすまず年の暮れ
 このあたりは売りたがっている農家さんが多いのでしょうね。

○冬の鵙芙美子の大き厨窓
 台所の窓が大きいのは気持ちいいですよね。
 料理をしながら外を眺めたり風を感じたり。

○学成らずお芋お芋お芋かな
 学生というものはいつもお腹が空いているのでしょうか?「腹が減っては・・・」ですね。

◎焼芋を喰う黄金の昼下り
 あつあつのお芋を割ったときの透き通るような黄金色。庶民的な焼芋が昇華された瞬間。
 それを黄金の昼下りと。
 
次回は1月25日(水)で兼題は「室咲」です。

皆さま 良いお年を♪

Re: 12月のまほろば句会 紫泥

2016/12/30 (Fri) 21:11:38

いよいよ、今年も明日だけになりました。年末年始、天気だけはよさそうです。まひるさん、まなかもなかさん、先日は年末のお忙しい中、本当にありがとうございました。
 選句は次の通りです。
◎焼き芋の英字新聞神保町
 焼き芋の袋が英字新聞、田舎者としては、さすが都会だなと思いました。「神保町」も効いていますね。
〇呼ぶ声の悴んでおり防波堤
 「声が悴む」、文学的な表現だと思いました。防波堤、しぶきが飛んでくるような寒さです。それほど風がなくても寒い。
〇田畑売る話進まず年の暮れ
 私的な事情を吐露した何でもない句のようですが、世の中のもどかしさを象徴しているように感じました。
〇振り向きてまた振り向きし兎かな
 テレビで雪兎が逃げていく様子を見ました。少し進んでは振り向く兎、赤い目と耳だけが目立っていました。どうして一目散に逃げないのでしょう。写生句の真骨頂と思いました。
〇君急ぐかたちのこしたマスクかな
 最近のマスクは針金が入っているのが多い。そうでなくても、はずしたマスクが使っていた時のままのかたちで置いてあることがある。句の後半が生きていると思いました。

Re: 12月のまほろば句会 紫泥

2016/12/30 (Fri) 21:30:08

ごめんなさい。最後の句(君急ぐ……)、間違いです。
〇学成らずお芋お芋お芋かな
を選んだのでした。「学成らず」に多少引っかかったのですが、リフレインがこっけいでいて悲しさを表しているようで面白い句だなと思いました。

Re: 12月のまほろば句会 - 智水

2017/01/03 (Tue) 16:54:44

喪中につき新年のご挨拶を遠慮させていただきます。
というわけで、年が明けてしまいました。
去年の選句ということになります。

智水選

◎日向ぼこをかしき顔をしたがる子
 日にあたっているだけのことなので、どういう顔をすればいいのか分からずにいる子供ですね。

〇風さなか切なき声の焼藷屋
 たぶん録音の声でしょうか。上州のからっ風に吹き消されそうな景です。

〇立たされし子のやうにある冬の星
 一番星か、一等星か。ぽつんと目立って寂しそう。

〇物忘れ嘆く母の背冬日向
 母は毎日日当たりのよい部屋でなにをするでもなく過ごしています。ときどき、今日は何日だっけ?と電話をかけてきます。

〇結氷期県庁裏の男松
 群馬県庁は利根川の断崖の上にそそり立っています。旧庁舎の黒松でしょうね。寒そう。

まひる選

〇日向ぼこをかしき顔をしたがる子
〇妙齢の一重まぶたや枇杷の花
◎一駅を歩く寄り道白山茶花
〇ビブラートの語尾の長かり焼藷屋
〇君急ぐかたちのこしたマスクかな

ひろ選

〇焼き芋を買ふて病院帰りかな
〇風さなか切なき声の焼藷屋
◎遠くへは行けぬ靴音冬の空
〇振り向きてまた振り向きし兎かな
〇物忘れ嘆く母の背冬日向

以上です。今年もよろしくお願いします。





Re: 12月のまほろば句会 - 三毛猫

2017/01/06 (Fri) 22:27:55

明けましておめでとうございます。
思うようにまほろばに参加できなくて残念ですが
今年もよろしくお願いいたします
選句です

◎呼ぶ声の悴んでをり防波堤
〇遠くへは行けぬ足音冬の空
〇ビブラートの語尾の長かり焼き芋屋
〇物忘れ嘆く母の背冬日向
〇焼き芋の英字新聞新保町

1月もお休みです
今度こそ忘れず投句したいと思います

Re: 12月のまほろば句会 - けんじ

2017/01/15 (Sun) 19:13:07

今晩は。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○焼き芋の英字新聞神保町
○呼ぶ声の悴んでをり防波堤
○寒柝やポケットへ星しまはるる
◎枯菊やセピアの母はわれを抱く
○ビブラートの語尾の長かり焼藷屋

11月のまほろば句会 まなかもなか

2016/11/17 (Thu) 10:23:41

スーパームーンの翌々日、昨夜の月も綺麗でした。
テーブルには食べ放題の林檎と柿とみすず飴。
いつものメンバーで和やかな時間を過ごしました。

三日月や影をふみふみもらい風呂
流るるも留まるるもあり散り紅葉
短日や窓のしつかり閉ざさるる
しぐるるや闘ふ牛の目のまつ赤

初時雨一本折れし傘の骨
手袋の中に化石へ触れし指
雪嶺やスーパームーンの動かざる
夕時雨石段街で飴を買ふ

ふと力抜けてゆきたる秋桜
木の葉しぐれ池のほとりの木のベンチ
しぐるるや軍艦のごと競馬場
バス停の屋根の低きや片時雨

囚われし猪眠る小春かな
いそいそと車のワイパー初時雨
冬の日や外まで並ぶ喫茶店
籐椅子は北斗七星恋しかり

溶けてゆくムンクの油彩初時雨
膝抱いて一人寒さに残さるる
閉店の時雨の街になりにけり
から松の落葉しきり水のこゑ

鳥の声しぐれの後へ戻りたる
聞き取れぬ言葉のやさし小春かな
しぐるるや背中に受ける独り者
露天風呂冬の乳房の並びをり

片時雨スマホ雲なし天気予報
歳時記や机の上の京時雨
のら猫や人など見えぬ日向ぼこ
ほおずきや少女のほっぺひとりごと

線分になれず時雨となりにけり
滝雲の降りてきたりし紅葉山
夕しぐれいだけばかろき子猫かな
毛糸編む女にをんなの物語

しぐるるや大きな花柄さしてをり
手の甲で拭ふ小春の涙かな
ゴルファーのうつむいて行く時雨かな
朝時雨友の病の知らせあり

以上です。
選句よろしくおねがいします。
通りがかりのかたの選句もお待ちしてます。

次回は12月21日(水)です。あっ冬至の日ですね。
兼題は「焼藷」です。

Re: 11月のまほろば句会 - りょう

2016/11/21 (Mon) 16:12:33

11月も後半となり街路樹もさかんに葉を落としています。9年ぶりに花を咲かせた柚子の木に9個の実が付き色づきました。さて収穫はいつが良いかと毎日眺めています。
今回も楽しみながら選句させて頂きました。

○夕時雨石段街で飴を買ふ
旅先での風景を感じます夕時雨が良い。

○ふと力抜けてゆきたる秋桜
秋桜には何か郷愁がありほっとします。

○囚われし猪眠る小春かな
上五中七に対しての小春がやさしく効いている。

○毛糸編む女にをんなの物語
人にはそれぞれの物語がありますが毛糸編むの表現でより深く何かありそうな感じが強まります。

◎しぐるるや闘ふ牛の目のまつ赤
時雨れている中で黒い牛の目が興奮と闘志で充血して来る。動物の世界のすさまじさを感じます。

来月は冬至の日ですか~早いですねー。又よろしくお願いいたします。

Re: 11月のまほろば句会 - まひる

2016/11/22 (Tue) 13:55:56

 天気がくるくると変わり、明日は雪が降るとか。まほろばの欅はほとんど葉をおとしました。柚子は大豊作。昨年が裏年だったので昨年の分までなったようです。かわりに蜜柑だ5~6個しかなりません。果樹の不思議です!!

まひる選

○初時雨一本折れし傘の骨
昨年も今頃使った雨傘。開いてみると骨が折れている・・・。
ぜひこのままさして歩いてください、大したことではありませんから。

○夕時雨石段街で飴を買ふ
伊香保の街でしょうか、しっとりとした景色と飴に手を出す人物の心情がほほえましい。

○バス停の屋根の低きや片時雨
バス停に座って上を見ると、低い屋根。おや、その向こうには時雨が。ふっとしたときの気づきの流れがいいですね。

◎溶けてゆくムンクの油彩初時雨
溶けていくのは形ではなく油絵の具。ちょっとばかり時雨と離れているような気がしますが、ムンクの絵の新しい見方を感じました。

○閉店の時雨の街になりにけり
まるでまほろばのような・・・。でも、ビルに囲まれた都会の方が絵になりますね。

智水選

◎しぐるるや軍艦のごと競馬場
○閉店の時雨の街になりにけり
○しぐるるや背中に受ける独り者
○毛糸編む女にをんなの物語

ひろ選

○ふと力抜けてゆきたる秋桜
◎溶けてゆくムンクの油彩初時雨
○閉店の時雨の街になりにけり
○聞き取れぬ言葉のやさし小春かな
○しぐるるや大きな花柄さしてをり

次回は今年最後の句会。
がんばるぞー!! でも「焼藷」か、どうしよう?

Re: 11月のまほろば句会 - あんこ URL

2016/11/22 (Tue) 22:05:01

実は私が担当しているカルチャー俳句講座の
今月の題は「時雨」!!
なんという偶然でしょう、今月は時雨三昧でした。
また、来月よろしくお願いいたします★

〇三日月や影をふみふみもらい風呂
ひとりではないんでしょうね。もらい風呂なんて
今は懐かしい感じがしますが、味があります。

〇しぐるるや軍艦のごと競馬場
「軍艦のごと」がいいです。ハッとしました。

〇しぐるるや背中に受ける独り者
独り言でないんですね。独身の人が何かつぶやいているの
でしょうか? 怖いようなユニークのような面白さ。

〇露天風呂冬の乳房の並びをり
冬の乳房、って健康的な色気があります。
楽しそうな旅の宿という感じがします。

◎ゴルファーのうつむいて行く時雨かな
時雨がよく生きているし、絵がはっきり見えて、
どんな試合だったのか、いろいろ想像しました。

Re: 11月のまほろば句会 まなかもなか

2016/11/24 (Thu) 13:34:48

生まれて初めて空を飛ぼうと決心した日は大風、そして天気予報は雪のマークでした。
翌日の今日は朝8時前からとうとう雪となりました。
まだ降っています。

○囚われし猪眠る小春かな
 囚われてひと暴れして諦めのふて寝だろうか。
でも外見は小春日のなか平和そのものに。
もしかしてどこかの親子?夫婦?
いえいえ考えすぎでした。

○溶けてゆくムンクの油彩初時雨
 ムンクの暗い色彩に初時雨で少し湿り気と明るい色を感じました。ただの時雨でなく初時雨がよいと思いました。
 今日は初雪です。

○毛糸編む女にをんなの物語
 これはもう葉月さよりさんがぱっと目に浮かびました。
彼女はパッチワークも上手ですが編み物のプロらしい。

○手の甲で拭ふ小春の涙かな
 これは可愛くていつも一生懸命なうちの孫です。

◎バス停の屋根の低きや片時雨
 むかし法師温泉あたりから日向見温泉まで林道を歩きました。それはそれは綺麗な冬紅葉の径でした。午後3時を過ぎると山は急に冷え、バス停は私達ふたりだけ。そう言えば時雨の空だったような。「片時雨」すてきな言葉ですね。

Re: 11月のまほろば句会 紫泥

2016/12/02 (Fri) 15:44:32

選句、遅くなってすみません。うっかりしていました。もう師走ですね。
◎しぐるるや軍艦のごと競馬場
〇囚われし猪眠る小春かな
〇膝抱いて一人寒さに残さるる
〇閉店の時雨の街になりにけり
〇聞き取れぬ言葉のやさし小春かな

Re: 11月のまほろば句会 - 三毛猫

2016/12/12 (Mon) 00:07:59

今晩は
句会の紙が見つからず・・・遅くなりました
もう今年もあと20日です

〇三日月や影をふみふみもらい風呂
◎初時雨一本折れし傘の骨
〇囚われし猪眠る小春かな
〇閉店の時雨の街になりにけり
〇手の甲で拭う小春の涙かな

12月は句会の日、仕事ですので投句致します
早いですが・・・
皆さん良いお年をお迎えください

Re: 11月のまほろば句会 - けんじ

2016/12/13 (Tue) 23:16:52

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。


○夕時雨石段街で飴を買ふ

○バス停の屋根の低きや片時雨

○冬の日や外まで並ぶ喫茶店

◎鳥の声しぐれの後へ戻りたる

○ゴルファーのうつむいて行く時雨かな

10月のまほろば句会 まなかもなか

2016/10/20 (Thu) 12:18:55

今夜の兼題は「柿」でさっそくまひるさんが筆柿という柿を剥いてテーブルに用意してくださっていました。
果物大好きなけんじさん、食べに来てください!

初柿を小さき両手に載せにけり
一面のコスモス少女の髪乱れ
黄葉や壁にとりどりえがかれ
皿洗ふ水の温さや秋深む

柿食つてもの言いたげな午後の客
干柿の魔除けのやうに吊られをり
海底を抜け来し列車豊の秋
草の花少し離れて夫のをり

一木の柿縁側に父とゐし
柿の木の甘き重さに耐えてをり
「産み立ての卵あります」萩の家
ドバトムクドリ住みかはるぞよ稲のあと

秋牡丹一群揺れぬ電車道
もらい柿糸引き垂れる閑居かな
冗談のやうな満月出てゐたり
花野への橋渡り行く郵便車

透明なところにありし柿の種
腕あげ月掴まんと踊りけり
柿の実と数競ひ合ふ群雀
渋柿も甘くなりしか北帰行

柿の実の日の色になる朝かな
筆柿の身に余るほど種宿し
広い空トンビまわつて音はなし
柿の実のほどよき固さ頬張れり

捨てられしごとく馬具あり花芙蓉
木守柿一両電車過ぎにけり
杉の秀へ触れてするりと月上る
柿の木の上父の声空光る

秋雨やコーヒーカップに二雫
黒柿百年今年も葉を落し
丈低きたわわなる柿庭の隅
秋灯それぞれちがふ窓の色

密着の極まつてゐし柿の蔕
たわわなる柿の門より男の子
たこ焼きをひつくり返し星月夜
するすると柿むく父や日差なか

以上です。
また選句をよろしくお願いします。

次回は11月16日(水)でまた志木句会と同じ日です。
良さん、すみません。
兼題は「時雨」です。

Re: 10月のまほろば句会 - あんこ URL

2016/10/21 (Fri) 19:21:08

昨日はお休みがとれたので、千葉句会の吟行に参加しました。
場所は野田のキッコーマン醬油工場。初めての場所と句会、
楽しかったです。
選句させていただきました。

★ごめんなさい、特選をつけてませんでしたので、
 追加いたしました。

○柿食つてもの言いたげな午後の客
咀嚼しおわって、言おうか言うまいか、惑っている口が見えるようです。

○一木の柿縁側に父とゐし
庭の父と子供。柿が味わい深いです。

○柿の木の上父の声空光る
亡くなったお父様でしょうか。見上げた柿の向こうに
父へのさまざまな思いが広がっていくように感じました。

○秋灯それぞれちがふ窓の色
たしかにそうですよね。そこに帰っていく人の姿も想像できます。

◎たわわなる柿の門より男の子
最後の男の子の意外性。そして可愛らしさ。
こういう句はとても好きです。

Re: 10月のまほろば句会 - りょう

2016/10/22 (Sat) 19:50:55

秋の日の晴天が続きませんね。あんこちゃん吟行はお天気に恵まれお醤油の香ばしい匂いいっぱいだったのでしょうね。
今日ス-パ-へ行ったら筆柿売っていました。明日買ってみようかな~。
選句しました。よろしくお願いいたします。

○初柿を小さき両手に載せにけり
小さき手は未来ある子の手ですね。初柿が良いです。

○杉の秀へ触れてするりと月上る
杉の木の天辺と月明りが影絵のように美しい。

○秋灯それぞれちがふ窓の色
窓の灯りがそれぞれにくっきりと見える秋ならではの澄んだ空気が感られます。

○するすると柿むく父や日差なか
秋の平和なある日の風景。母でなく父がとても良い

◎「産み立ての卵あります」萩の家
看板文字だけの上五中七に対して萩の家が抜群。風情があり新鮮さと清潔感も伝わってきます。

Re: 10月のまほろば句会 まなかもなか

2016/10/25 (Tue) 20:27:25

あんこちゃん 良さん 選句ありがとうございます。

昨日は良いお天気、今日は曇りのち雨そして明日は気温が今日より13℃上がる予報。
体調を整えて水澄む秋を満喫したいものです。
選句です。

○干柿の魔除けのやうに吊られけり
山あいの茅葺屋根の家の軒に簀垂れのように吊られている様は魔除けだったのですね。
もし山姥が来ても山姥が柿を食べている間に逃げることができますね。

○「産み立ての卵あります」萩の家
そう言えばまほろばへ行く途中にこんな看板がありました。うまく俳句に仕立てたと思いました。

○筆柿の身に余るほど種宿し
「身に余る」という措辞が面白いと思いました。
謙虚なのだか、そうではないのか。

◎柿の実のほどよき固さ頬張れり
わたしも固いのが好きです。おいしそう!頬張りたい。

○木守柿一両電車過ぎにけり
前橋から東毛地区へ行く上毛電鉄の景です。
目に浮かびます。

○黒柿百年今年も葉を落し
「黒柿」は知らないのですが気品があり厳かな感じがして気になりました。

Re: 10月のまほろば句会 紫泥

2016/10/29 (Sat) 19:56:24

 先日は、大変お世話になりました。寒いですね。筆柿生まれて初めて食べました。70年間「筆柿」の存在そのものを知らなかったということを我ながら驚いています。
◎初柿を小さき両手に載せにけり
〇柿食つてもの言いたげな午後の客
〇「産みたての卵あります」萩の家
〇筆柿の身に余るほど種宿し
〇たわわなる柿の門より男の子

Re: 10月のまほろば句会 - 智水

2016/10/31 (Mon) 14:19:01

やっと秋の行事が一段落。それにしても、あれこれよく片付けられたものです。昨日のソフトボールではピッチャーをやりました。スローピッチという山なりのボールを下手から投げればいいのですが、今日は肩が痛いのですから情けない。
以下、選句です。


智水選

〇干柿の魔除けのやうに吊られをり
荒縄に吊された黒いオブジェですね。

〇柿の木の甘き重さに耐えてをり
鈴なりの筆柿。しかも甘い。

〇「産み立ての卵あります」萩の家
この間こんな卵をいただいたところでした。

◎冗談のやうな満月出てゐたり
辻征夫に「満月や大人になってもついてくる」あり。
思い出しました。

〇するすると柿むく父や日差なか
ナイフでするする、くりっとえぐってぱくり。

まひる選

〇柿食つてもの言いたげな午後の客
◎柿の木の甘き重さに耐えてをり
〇捨てられしごとく馬具あり花芙蓉
〇黒柿百年今年も葉を落し
〇するすると柿むく父や日差なか

ひろ選

〇柿食つてもの言いたげな午後の客
〇筆柿の身に余るほど種宿し
◎杉の秀へ触れてするりと月上る
〇たわわなる柿の門より男の子
〇するすると柿むく父や日差なか


Re: 10月のまほろば句会 - 三毛猫

2016/10/31 (Mon) 22:34:33

今晩は
朝晩寒くなりました。なんだか秋があったのかなって・・・・
我が家の柿の実もだいぶ色ついてきました。今年も頑張って干し柿作ろうと思っています。去年は黴てしまいました。

〇筆書きの身に余るほど種宿し
〇透明なところにありし柿の種
◎柿の実のほど良き固さ頬張れり
〇たわわなる柿の門から男の子
〇腕あげ月掴まんと踊りけり

以上です

11月は参加できそうです。よろしくお願いします

Re: 10月のまほろば句会 - けんじ

2016/11/14 (Mon) 21:42:56

けんじです。度々選句遅くなってすみません。
おいしそうな柿の句が多くてよかったです。
よろしくお願いします。

○草の花少し離れて夫のをり
○冗談のやうな満月出てゐたり
○筆柿の身に余るほど種宿し
○秋灯それぞれちがふ窓の色
◎するすると柿むく父や日差なか


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