ももちどり

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11月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/11/22 (Thu) 08:57:26

直として北へ向かへり紅葉かな
吹奏や銀杏黄葉の男子校
枯木山青空ばかり仰ぎけり
小豆干す小豆キラキラ鵙日和

しらとりの光の朝を翔べり冬
霜晴れやかまぼこ兵舎の朽ちる里
旅なれば吾も俗なり銀杏散る
引っ詰めのおでこ明るし冬薔薇

日だまりの落葉へ猫の眠りをり
豆腐屋さんラッパの響く鵙日和
時雨るるや特徴のなき街をゆく
落葉降るシフォンケーキの焼ける夜

冬浅しカノンの曲のオルゴール
ひとりづつ渡る木橋や朴落葉
濡れ落葉旅路の酒や鷹勇
炬燵布団昼食の間にちょっと干す

植込の零落の影落葉踏む
四つ辻の冬菊少し身を染めて
山陰の冬雲湧くやだんだんと
桜木に残る枯葉や退院す

干柿や向こふ三軒両隣
松手入れ脚立に登る子猫かな
太陽光発電パネル山は冬
独り居の窓揺るがしぬ北颪

昨夜もまほろば御夫妻のあたたかいもてなしの中
豊かな時間が持てました。
今回はあんこちゃん、けんじさん、三毛猫さんがお休みで24句です。
選句よろしくお願いいたします。

次回は12月19日(水)で兼題は「冬の蝶」です。
来月もよろしくお願いいたします。

Re: 11月のまほろば句会 - 良

2018/11/28 (Wed) 15:14:24

もうすぐ12月ですね。毎年の事ですが一年の何と早い事もっとゆっくり過ぎて欲しいです。先日柳瀬川周辺吟行であまり行かない崖の上の畑へ行きましたら筑波山が見えました。柳瀬川に住んで30年余り富士山は良く見えるのですが筑波山は初めて見ました。嬉しかったです。

選句しましたよろしくお願いいたします。

○枯木山青空ばかり仰ぎけり
何気ない動作に気付かされました。青空が良かったです。

○霜晴れやかまぼこ兵舎の朽ちる里
こういう兵舎がまだあったのですね。季語が効いていると思いました。

○時雨るるや特徴のなき街をゆく
この句も季語が良かった。特徴はなくてもどこか懐かしさのある街のような気がしました。

○落葉降るシフォンケーキの焼ける夜
童話の一場面のような感じとあたたかな幸せ感が伝わって着ました。

◎太陽光発電パネル山は冬
太陽光発電との取り合わせが面白いと思いました。山は冬と言い切ったのもいいと思いましたが冬の山の表現として「山眠る」と言う言い方もありそれを用いても面白いかなと思いました。

Re: 11月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/11/30 (Fri) 11:03:14

良様 選句ありがとうございます。
柳瀬川からのはじめての筑波山ですか。はじめての発見って嬉しいですよね。

もなか選

○旅なれば吾も俗なり銀杏散る
 団体旅行で「郷に入っては郷に従え」という感じだったのでしょうか。でも旅先の美しい光景や自然に心を和ませている。「銀杏散る」の季語が良いと思いました。

○落葉降るシフォンケーキの焼ける夜
 良さんに同感です。落葉降る頃の季節の中でケーキを焼く時間ってあたたかくて幸せな感じですね。

○松手入れ脚立に登る子猫かな
 脚立の上の青空と可愛らしい子猫の光景が目に浮かび採らせていただきましたが子猫は春の季語だったですね。松手入でない方か良かったでしょうか?

○太陽光発電パネル山は冬
 太陽光発電という無機質なものと山との対比が良いと思いました。しかも季節は冬。

◎吹奏や銀杏落葉の男子校
 まずキラキラした銀色の管楽器と金色の銀杏の葉が息を呑むような美しさで目に飛び込んできました。下5の男子校で黒い学生服を思い浮かべ色彩、光景ともに好きでいただきました。

Re: 11月のまほろば句会 - 智水

2018/12/06 (Thu) 18:30:07

暖冬というより異常気象ですね。この雨があがると冬らしい寒さになるとか。極端な温度差は身体にこたえますね。皆さん気をつけましょう。遅くなりましたが選句です。

智水選

○しらとりの光の朝を翔べり冬
 ちょっと付きすぎでしょうか。まあ、いいでしょう。幸あれと。

◎霜晴れやかまぼこ兵舎の朽ちる里
 進駐軍の兵舎ですね。陸自相馬が原演習場も進駐軍に接収されていました。村史によればキャンプ・ウエアーと呼ばれていたようです。

○ひとりづつ渡る木橋や朴落葉
 巾の狭い橋に朴の滑りやすそうな落ち葉。あるいは、枯れ沢、枯れ池に積もっている落ち葉かしら。

○桜木に残る枯葉や退院す
 なにはともあれ退院できればいいのです。人生の小休止ですね。

○松手入れ脚立に登る子猫かな
 いたずら子猫の大冒険。一服しながら眺めているのか、それとも仕事を邪魔しに来たのか。

まひる選

○枯木山青空ばかり仰ぎけり
◎しらとりの光の朝を翔べり冬
○引っ詰めのおでこ明るし冬薔薇
○豆腐屋さんラッパの響く鵙日和
○植込の零落の影落葉踏む

ひろ選

○霜晴れやかまぼこ兵舎の朽ちる里
◎日だまりの落葉へ猫の眠りをり
○冬浅しカノンの曲のオルゴール
○四つ辻の冬菊少し身を染めて
○干柿や向こふ三軒両隣

紫泥選

◎小豆干す小豆キラキラ鵙日和
○霜晴れやかまぼこ兵舎の朽ちる里
○日だまりの落葉へ猫の眠りをり
○ひとりづつ渡る木橋や朴落葉
○桜木に残る枯葉や退院す

以上です。
師走です。ゆっくり慌てましょう。

10月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/10/18 (Thu) 07:28:12

毬栗の手に取るまでの大きさよ
平成の終わりの秋や雲流る
栗饅頭食べをる姪の左利き
熱湯へ浸けてより栗剥きはじむ

行く秋や築地市場の時計台
きゆうくつに円陣を組む栗の昼
秋の雲母一人居の広き部屋
毬ひとつ机の上におかれてる

エスプーマ巨峰のぜいたくしゆわしゆわわ
笑み栗の落ちたばかりか二つ三つ
栗を食む女々しき安吾繰りながら
焼栗の熱さ楽しき散歩かな

買ふともなく指に触れをり栗の艶
変色のレシピや栗の渋皮煮
栗飯の栗の適度に砕かれリ
アキアカネ軍用ヘリを追い越せり

榛名富士うえからくれて彼岸かな
天高し無言の威嚇赤き城
渋皮の爪に詰まりし山の栗
一刹那落栗静寂揺るがせり

穴まどひ空のにはかに近づきぬ
やぶれがさくくりつけてる菊花展
大振りの栗虫喰ひの穴ひとつ
湯殿山信仰石碑蕎麦の花

真夜中の毬栗ゆつくり割れにけり
栗の実の落つる気配や演歌聴く
稲架掛けしみんな寄り合い握り飯
爆発や一気にためて栗の生れ

山栗の空に揺れるや奥の院
名月を浮かべし淵の深さかな
いつせいに信号は青ハロウィン
草紅葉雨堪へたる空の色

身に入むや大橋渡るターレ列
栗一つ親指の爪立てて剥く
根拠なき幸せのあり栗を剥く
雲の上伊香保街道冬じたく
月もまた異国の光放ちをり

昨日のまほろば句会も温かい雰囲気の中で楽しませていただきました。
選句よろしくお願いいたします。

次回は11月21日(水)で兼題は「落葉」です。
来月もよろしくお願いいたします。

Re: 10月のまほろば句会 - あんこ

2018/10/21 (Sun) 17:21:11

遅い秋がやってきました。
散歩などによい気候と天気です。
今月もありがとうございました★
選句いたしました。

○毬栗の手に取るまでの大きさよ
見てるだけと、実際に手にした時の違いが
リアルに感じられます。よく見ていらっしゃるなあと思います。

○笑み栗の落ちたばかりか二つ三つ
二つ三つがいいですし、笑み栗がなんだか楽しそうです。
それを見ている作者の楽しそうな感じもいいです。

○渋皮の爪に詰まりし山の栗
爪に詰まるのが、山栗というのがいいですね。

○根拠なき幸せのあり栗を剥く
読んでいるこちらも幸せになります。

◎月もまた異国の光放ちをり
異国の光がいろいろとあると作者は思っていて、
月もまたそうだ、という心持ちに共感しました。

Re: 10月のまほろば句会 - 良

2018/10/22 (Mon) 11:13:43

やっと秋日和というお天気になって来ましたね。昨日柳瀬川の近くにある畑に蕎麦の花が咲いているのを発見しました。白い花が一面に咲いている風景は素敵でした。

選句しましたよろしくお願いいたします。

○毬栗の手に取るまでの大きさよ
経験をしていても句に出来なかった。上手く切り取り詠まれたと思いました。

○アキアカネ軍用ヘリを追い越せり
朝霞基地が近いせいか軍用ヘリを見かけます。音も姿も異常です。アキアカネが今年は少ない感じがします。軍用ヘリを追い越したアキアカネは平和ですね。

○穴まどひ空のにはかに近づきぬ
穴まどひと空は離れているがみつけた時の一瞬のはっとした作者の心理的な感じがにはかにで伝わって来ました。

○根拠なき幸せのあり栗を剥く
上五中七の表現が幸せです。季語も良いと思いました。

◎いつせいに信号は青ハロウィン
色々な仮装をした人々がスクランブル交差点、大きな道路の信号に動く様子が見え面白い。怪人も信号は守るのです。

Re: 10月のまほろば句会 - 智水

2018/10/23 (Tue) 20:09:15

好天が続き、ようやく稲の取り入れが終わりました。毎年のことなのに、毎年作柄が違います。今年は大量のヒエを作ってしまい、二週間も余計な労力を費やしてしまいました。反省しきりの米作りとなりました。さて、選句です。


智水選

○栗飯の栗の適度に砕かれリ
炊けた後にかき回すと自然にこうなるらしいです。

○天高し無言の威嚇赤き城
これは夕日を浴びた赤城山に違いないと思ったら、イタリア?の古城とか。思い違いも楽しいものです。

○一刹那落栗静寂揺るがせり
これくらい大げさなのも一興ではないかと。

○穴まどひ空のにはかに近づきぬ
蛇がうろうろ、なにやら不穏な兆しあり、という風情。

◎根拠なき幸せのあり栗を剥く
なにかの条件が満たされるとかじゃなくて、幸せというのはこういうものかと思いますね。

まひる選

◎焼栗の熱さ楽しき散歩かな
○穴まどひ空のにはかに近づきぬ
○爆発や一気にためて栗の生れ
○いつせいに信号は青ハロウィン
○身に入むや大橋渡るターレ列

ひろ選

○秋の雲母一人居の広き部屋
○変色のレシピや栗の渋皮煮
◎渋皮の爪に詰まりし山の栗
○湯殿山信仰石碑蕎麦の花
○山栗の空に揺れるや奥の院

紫泥選

○栗饅頭食べをる姪の左利き
○大振りの栗虫喰ひの穴ひとつ
○いつせいに信号は青ハロウィン
○身に入むや大橋渡るターレ列
◎根拠なき幸せのあり栗を剥く

三毛猫選

○毬栗の手に取るまでの大きさよ
○アキアカネ軍用ヘリを追い越せり
◎渋皮の爪に詰まりし山の栗
○大振りの栗虫喰ひの穴ひとつ
○根拠なき幸せのあり栗を剥く
 
以上です。三毛猫さんの選もついでに打ってしまいました。
一言あれば追加してください。

Re: 10月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/10/24 (Wed) 15:17:30

あんこちゃん、良さん選句ありがとうございます。
智水さん、いつも美味しいお米をありがとうございます。
今年もお疲れ様でした。

もなか選

○行く秋や築地市場の時計台
時計台通りという通りがあるのですね。
とうとう移転してしまったのですね。

○焼栗の熱さ楽しき散歩かな
仕事帰りのふたりが熱々の焼栗を分け合って秋の味覚を楽しんでいる景が見えてきます。

○爆発や一気にためて栗の生れ
大きな毬が割れる瞬間でしょうか。びっくりしました。

○根拠なき幸せのあり栗を剥く
幸せに訳なんてないんですね。栗を剥く時間を楽しんでいる感じが素敵です。

◎変色のレシピや栗の渋皮煮
なかなか手間のかかる栗の渋皮煮。しかも大振りの良い栗が手に入ったときだけとなると毎年作るのはたいへんです。
でもやっぱり時々は作って食べたいとレシピを出すと少し変色していた。
甘さと美味しさの詰まった大事なレシピです。

Re: 10月のまほろば句会 - 三毛猫

2018/11/02 (Fri) 22:54:09

智水さん、有難うごいます。
なかなか感想を書き込む時間がなくいつも選句だけのことが多いので、句会に参加した日は一緒に打って頂くととてもありがたいです。
11月の句会の日は、残念ですが仕事で参加できません。句ができましたら投句します。よろしくお願い致します。
三毛猫

Re: 10月のまほろば句会 - けんじ

2018/11/03 (Sat) 22:17:28

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○焼栗の熱さ楽しき散歩かな
あつあつの栗を食む雰囲気がよく見えます。

○買ふともなく指に触れをり栗の艶
触ってみたくなる気持ち、わかります。

○渋皮の爪に詰まりし山の栗
渋皮をきれいに取ろうとするとこうなります。
食べ始めると止まりません。

○爆発や一気にためて栗の生れ
栗の割れた瞬間をよくとらえました。

◎根拠なき幸せのあり栗を剥く
長閑な風景が見えていいです。

9月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/09/19 (Wed) 09:41:27

野良仕事背中の上に月が出た
月明りもらい風呂ゆく二人かな
十六夜やつかへつつ読む文語文
曼珠沙華ぽつぽつ立てり古墳群

ドアミラーゆつくり閉じて九月尽
雨音は Chopin のリズム秋の夜
草原の真中月光降りし音
鰯雲母すむ里の山羊の鳴く

つまづいて苦笑いする月夜かな
寝ていても摘んで食べし鬼灯か
吾亦紅現在を忘れし母の刻
日曜の夕暮れ刻や鉦たたき

ラクロスの捉へし風よ赤のまま
星月夜うかび上がりし滑り台
口ずさむ少女のふたり草の絮
病床に妻の事故聞く夜長かな

空耳や誰の無念か昼の月
穂孕期近所総出の草刈機
ニラ玉の膝にこぼれし月の夜
合わせあふ覚えたての歌月の道

月しづか心にしまふ波の音
千本鳥居落し穴のごとき月
十六夜ここで折り返す波を待つ
望の月機影のよぎる基地の町

その節は空でにっこりお月さま
棟上げの重陽の日と定めたり
真つ直ぐな文字の葉書やいわし雲
三日月や連れ立ちて入るビリヤード

雨月かな最終バスの消灯す
つゆ草のあをの消えたり昼さがり
とんぼとりだまされるのか棒の先
刈り草をもたげ一群彼岸花

まほろばの庭の紫式部はもう色を付け、田んぼの畦には
たくさんの曼珠沙華が咲いていました。
今夜は月はなかったけれど、だいぶ涼しく感じられました。

次回は10月17日(水)で兼題は「栗」です。
来月もよろしくお願いいたします。

Re: 9月のまほろば句会 - あんこ

2018/09/25 (Tue) 12:22:21

昨日のよい月を見忘れてしまいました(^_^;)
でも,ほんとの十五夜は今日らしいですね。
もっとも雨なので雨月ですかね。
俳句の中でお月見させていただきました☆

○月明りもらい風呂ゆく二人かな
いい風景ですね。

○十六夜やつかへつつ読む文語文
つっかえながら文語文を読んでいるというところが十六夜にぴったり。


○吾亦紅現在を忘れし母の刻
切ないです。吾亦紅の素朴さがことに切なさを誘います。


○望の月機影のよぎる基地の町
美しいものと恐ろしいものが同時にある現実。


◎その節は空でにっこりお月さま
ユーモラスで大らかさがとても好きでした。

Re: 9月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/09/25 (Tue) 16:08:05

あんこちゃん 選句ありがとうございます。
そう雨月ですね。雨がやんでも無月でしょうか。

○つまづいて苦笑いする月夜かな
 思わず周りを見回して誰もいないと気づくとひとりで苦笑い。 月夜につまづくのは楽しいかもしれない。

○望の月機影のよぎる基地の町
 望の月が効いていると思いました。

○三日月や連れ立ちて入るビリヤード
 なんだか楽しそうで勢いがあっていいと思いました。

○雨月かな最終バスの消灯す
 雨月を愛で静かに終わる一日もいいものだと思う。
満ち足りた一日だったと思いました。

◎十六夜やつかへつつ読む文語文
 普段あまり読まない文語文を十六夜にじっくりと読む。ゆっくりとした静かな時間を感じました。

Re: 9月のまほろば句会 - 智水

2018/09/27 (Thu) 11:18:58

刈り入れ前の田圃のヒエ取りでクタクタです。追い打ちのようにまたまたまた台風襲来。日曜日に予定されていた防災訓練が
中止になりました。訓練ではなく、防災に備えねば。
さて、選句です。

智水選
○ラクロスの捉へし風よ赤のまま
(ラクロスという珍しい競技と赤まんまの取り合わせが絶妙です。)
○月しづか心にしまふ波の音
(心にしまふ、で月の光がいっそう輝くようです。)
◎千本鳥居落し穴のごとき月
(登り詰めるように立ち並ぶ鳥居の空にぽっかりと月。明暗逆転の落とし穴が見事です。)
○望の月機影のよぎる基地の町
(横田基地配備のオスプレイでしょう。可動式のプロペラの風圧はハンパないですよ。)
○刈り草をもたげ一群彼岸花
(ようやく伸び盛りを過ぎた土手草を突いて真っ赤に咲いております。)

まひる選
○ドアミラーゆつくり閉じて九月尽
○つまづいて苦笑いする月夜かな
○空耳や誰の無念か昼の月
○真つ直ぐな文字の葉書やいわし雲
◎雨月かな最終バスの消灯す

ひろ選
○野良仕事背中の上に月が出た
○つまづいて苦笑いする月夜かな
○病床に妻の事故聞く夜長かな
◎空耳や誰の無念か昼の月
○月しづか心にしまふ波の音

紫泥選
○十六夜やつかへつつ読む文語文
◎ラクロスの捉へし風よ赤のまま
○口ずさむ少女のふたり草の絮
○ニラ玉の膝にこぼれし月の夜
○雨月かな最終バスの消灯す

以上です。紫泥さんのパソコン、不調により代行しました。W10にしたら投稿できなくなったらしいです。

Re: 9月のまほろば句会 - 良

2018/09/27 (Thu) 12:27:26

急に涼しくなりました。懐かしい香りがするな~と思いましたら木犀が咲き出していました。あの超暑い夏が長かったような短かったような感じさえします。

選句しました。

○野良仕事背中の上に月が出た
やや散文的ですが丸いで背中と月明かりに良い世界を感じました。

○曼珠沙華ぽつぽつ立てり古墳群
曼珠沙華がつきすぎかなとも思いましたが群れ咲きでなくぽつぽつとあるのが古墳群と相性が良いと思いました。

○ラクロスの捉へし風よ赤のまま
ラクロスを調べて赤のままがとても良いと思いました。

○千本鳥居落し穴のごとき月
穴のごときに見えた月 千本鳥居だからでしょうね。

◎星月夜うかび上がりし滑り台
上五の季語によりだれも居ない滑り台が不思議な物に見えて着ました。


Re: 9月のまほろば句会 - けんじ

2018/10/05 (Fri) 20:48:58

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○十六夜やつかへつつ読む文語文

○曼珠沙華ぽつぽつ立てり古墳群

○草原の真中月光降りし音

○ラクロスの捉へし風よ赤のまま

◎合わせあふ覚えたての歌月の道

8月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/08/23 (Thu) 10:25:00

遠雷やひとりにひびき迷いなし
ぽつかりと心の穴に赤蜻蛉
書きかけの油絵ふたつ今朝の秋
議論尽き別れ別れの残暑かな

信濃富士鬼無里戸隠蕎麦の花
残暑かな駐車禁止の赤き文字
ふるさとの間遠く揚がる花火かな
背中からタトゥーの覗く残暑かな

ハイビスカス揺る全力の首長の死
観音堂中でうずまく残暑かな
やはらかく舌にしびれてかき氷
虫の音の車窓に流れ shall we dance?

喧騒の店じまいする秋厚し
詳細を語らぬままに秋の風
階段を登りたがりし秋の蝉
グラウンドの声天辺へ百日紅

大花野チャイコフスキーの第五番
猫の背のつくづく猫背秋夕焼
ひまわりや迷路の中でつまづいて
苛酷さの消えざる空の残暑かな

秋めくや半額セールのホットドッグ
蕎麦店の打ち壊されし昼残暑
しばらくの黙ありてまた草雲雀
流星の消えても空は元のまま

髪にある美容室の香秋厚し
看板の時間となりしねこじやらし
遠花火しづかに待ちし音ひとつ
大空や雲白く抜ける残暑

夏の風懐にいれまた歩き
遠山に雲の張りつく残暑かな
残暑ゆへ反論もせずそれじゃまた
玫瑰や利尻最後の行幸島

鈴虫や転がしてみる乾電池
焔星くつきりと在り髪洗ふ
鈴虫やゆつくり消える蛍光灯
隣席の声混じり合ふ残暑かな

昨日も蒸し暑い夜でしたがまひるさんが
テーブルに葡萄、梨など秋の味覚を並べてくださり
美味しく味わいながらの句会でした。

句会終了後もまだまだ暑かったですが南の空の月と
焔星(火星)を見ながら家路につきました。

次回は9月18日の火曜日になりました。
兼題は「月」(雨月、無月、名月なんでも可)

来月も何とぞよろしくお願いいたします。

Re: 8月のまほろば句会 - あんこ

2018/08/23 (Thu) 20:53:53

台風が近づいています。
明日の仕事に支障がないといいのですが。
今月もよい句が多くて楽しかったです。
ありがとうございました。

○ぽつかりと心の穴に赤蜻蛉
優しく癒されていくようです。

◎やはらかく舌にしびれてかき氷
やはらかくが実感ありますし、かき氷の甘さも感じますし、
冷たさの幸せを感じます。

○虫の音の車窓に流れ shall we dance?
静かだけどオシャレ。

○流星の消えても空は元のまま
当たり前ですけど、こういわれてみると不思議ですね。

○遠山に雲の張りつく残暑かな
残暑という感じ。でも、秋めいてきた空や雲も見えます。

Re: 8月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/08/27 (Mon) 13:19:12

あんこちゃん、早速の選句をありがとうございます。
台風は過ぎたけどまだまだ猛暑続きですね。

○ふるさとの間遠く揚がる花火かな
どこかから聞こえる花火の音に遠いふるさとのゆったりした時間と懐かしい日々を思い出しているような気がします。

○背中からタトゥーの覗く残暑かな
この猛暑、残暑にもめげぬ力強い漢の背中を思い浮かべました。着ているのは袖ぐりの大きく開いた黒いランニングシャツかな~。

○蕎麦店の打ち壊されし昼残暑
涼をもとめて冷たい蕎麦で昼食をと出かけたら、あったはずの蕎麦店がなんと取り壊されてブルトーザーが整地しているではないか。
ますます残暑が身に沁みる。

○遠山に雲の張り付く残暑かな
共感できる句です。まだまだ暑いのですが山の色が黒ずみくっきりしている。その山の上の雲を張り付くとした表現にこびりついているような残暑を感じました。

◎残暑かな駐車禁止の赤き文字
現実的な句ですが一番共感できました。
少しでも近くに止めたいのにここも駐車禁止。
暑い中を歩くのはイヤ。
もうこの残暑早くサヨナラしたいです。

Re: 8月のまほろば句会 - 良

2018/08/28 (Tue) 10:22:09

昨夜の雷は久し振りにキャ-参ったという感じでした。時間はそう長くなかったのですが稲光が絶え間なく音も凄まじいものでした。一瞬停電になったので懐中電灯ろうそくを準備しました。群馬も雷さまの多い県ですよね。
選句しました。よろしくお願いいたします。

○書きかけの油絵ふたつ今朝の秋
未完成の油絵それも二つがいいです。季語も効いていると思いました。

○階段を登りたがりし秋の蝉
面白いです。蝉も高きを目指しているのでしょうか。

○ひまわりや迷路の中でつまづいて
ひまわりに囲まれた迷路と読みました。そんな中でつまづいてもひとりといような感じがしてひかれました。

○遠花火しづかに待ちし音ひとつ
音がするかと待つわずかな時間、一瞬無口になっている雰囲気が伝わって来て好きな句でした。

◎議論尽き別れ別れの残暑かな
さんざん議論を尽くしたのにどこかまだ拘りが残りそれぞれの帰路につく。残暑の季語により作者のやりきれなさ疲労感まで伝わってきます。

Re: 8月のまほろば句会 - 智水

2018/09/04 (Tue) 14:34:44

またまた台風襲来です。室戸岬の波頭の高さは驚きですね。どこの地域も油断大敵。何が起こるか分かりません。皆さんの無事を祈ります。
さて、選句です。

智水選
○ぽつかりと心の穴に赤蜻蛉
(心の穴は見ることはできませんが、赤蜻蛉がさみしそうですね。)
◎背中からタトゥーの覗く残暑かな
(なんとなく女の人のだと思いました。訳ありタトゥーだな、と。)
○階段を登りたがりし秋の蝉
(ジジッと転げて、よたりよたりともがくかな、なんて。)
○遠花火しづかに待ちし音ひとつ
(大輪だね、ほうら、ドーンと鳴って来た。)
○隣席の声混じり合ふ残暑かな
(暑っちいねえ、えっ、何の話してたっけ。電気?電池?天気?)

まひる選
○ふるさとの間遠く揚がる花火かな
○ハイビスカス揺る全力の首長の死
◎観音堂中でうずまく残暑かな
○残暑ゆへ反論もせずそれじゃまた
○焔星くつきりと在り髪洗ふ

ひろ選
○議論尽き別れ別れの残暑かな
○ハイビスカス揺る全力の首長の死
○遠山に雲の張りつく残暑かな
◎玫瑰や利尻最後の行幸島
○鈴虫やゆつくり消える蛍光灯

以上です。
次回もよろしくお願いします。

Re: 8月のまほろば句会 - 三毛猫

2018/09/10 (Mon) 22:27:28

今晩は、今月も出席できなくて残念です
選句しまーす

◎遠花火しづかに待ちし音一つ
〇遠山に雲の張りつく残暑かな
〇猫の背のつくづく猫背秋夕焼
〇観音堂中でうずまく残暑かな
〇ハイビスカス揺る全力首長の死


日本中あちこちで自然災害で、いつ何があるかわからない、天変地異、他人事ではないような気持ちになってきました。本気で防災グッズ準備しようとおもいました。
来月句会に参加できるるといいなって思ってます。

Re: 8月のまほろば句会 - けんじ

2018/09/12 (Wed) 08:34:34

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○書きかけの油絵ふたつ今朝の秋

◎グラウンドの声天辺へ百日紅

○看板の時間となりしねこじやらし

○遠花火しづかに待ちし音ひとつ

○隣席の声混じり合ふ残暑かな

7月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/07/19 (Thu) 09:48:03

暑中お見舞い申し上げます。
連日の暑さにへとへとですが句会を楽しむことができました。

向日葵にうもれて進むひとりぼち
蝉時雨雑誌に小さく麗子像
海の日やたこ焼きに舌やけどして
裸の子どこを見ている一人つ子

真ん中に向日葵を描く日記かな
向日葵や遠ざかりゆく子の背中
蜩の車窓に響く旅の末
向日葵の飾り壊しSNS

コロッケパン咥え迷走夏の猫
真夜中のサッカー観戦夏の夢
三伏や無敵のごとき脹脛
眠れない子ども向日葵の保育園

反省し畦に蒔かれた小豆かな
爪をかむ向日葵の種を割る
ひまはりや坊主頭の三兄弟
SLの音遠のけり天の川

向日葵の根方より見る空高し
累卵之危向日葵の西を向く
涼風や指輪の跡の光る指
日盛りやテレビの笑ふ待合室

森近きプラネタリウム晩夏光
桑の葉の下で犬の子涼かり
ひまはりの空を大きくして眠る
鴉鳴きをり炎天のすべり台

しなやかな少年の脚草清水
ひまわりや恋や愛やのなにぬねの
炎天のビル遠くより救急車
炎天に挑む気力や朝化粧

ひまはりや小さく言ひしさやうなら
ひまはりや体育館のロボコン部
ひまはりは東京むいて孤独かな
晴れたならもうひまわりはうつむかない

まつすぐに天突き蓮の蕾かな
豪雨禍や瓦礫の果のひまわり草
向日葵や骨太の足整立す
実行者でありたし炎天に涙す

以上です。
先月よりあんこちゃん、けんじさん参加でうれしいです。
今後ともよろしくお願いいたします。

次回は8月22日(水)で兼題は「残暑」です。


Re: 7月のまほろば句会 - 良

2018/07/22 (Sun) 11:12:29

記録的な猛暑日が続いていますね。お見舞申し上げます。
日本の季候が変ってしまったようです。冷房の部屋に籠もりオリンピックも命がけになりそう大丈夫なのかしら。災害地の映像を見てはオリンピックより先にやらねばならない事が沢山あるぞ!などど考えたりしています。

選をしましたよろしくお願いいたします。

○真ん中に向日葵を描く日記かな
夏休みという光景で良い雰囲気です。真ん中がいいです。

○ひまはりや坊主頭の三兄弟
中七下五がいいです。夏の元気さが伝わって来ます。

○鴉鳴きをり炎天のすべり台
人の気配の無い暑さに鴉の声のみの深閑さと火傷しそうなすべり台がいいと思いました。

○向日葵や骨太の足整立す
向日葵の風景の中に運動部の生徒達でしょうかそれとも元気な女性達が何かの準備をしているのでしょうか健康的な感じが伝わって来ました。

◎眠れない子ども向日葵の保育園
我が家の息子も保育園でお昼寝が苦手でした。そんな事を思いだしながら上手く詠まれたな-と思いました。

Re: 7月のまほろば句会 - あんこ

2018/07/23 (Mon) 12:43:12

今日は一番の暑さらしいです,こちらは.
皆さまもお体お気をつけてください.
私たちはおかげさまで食欲だけはあり(笑)
今日も頑張ってます!
今回もありがとうございました.選をいたしました.

◎蝉時雨雑誌に小さく麗子像
蝉時雨と麗子像のイメージが一緒になって
訴えかけるものがあります.少し怖いパワーを感じます.

○真ん中に向日葵を描く日記かな
気持ちよくて,大らかな句.夏休みらしいですね.

○向日葵の根方より見る空高し
いろいろな「空高し」があると思いますが,
「向日葵の根方」という花ではない視点からの
空の広がり,描き方が新鮮でした.

○ひまわりや恋や愛やのなにぬねの
軽妙なしらべ.ひまわりとなにぬねのの
楽しさとせつなさ.

○ひまはりは東京むいて孤独かな
戻ってこいよ,と呼んでるのかもしれませんね.

Re: 7月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/07/24 (Tue) 11:07:57

良さん、あんこちゃん 選句ありがとうございます。
昨日の前橋は39℃だったようです。
先日、80歳のかたの「気力こそ長寿の杖よ夏盛り」という句に出会い萎えていてはダメよ~と思うのですが・・・

○ 三伏や無敵のごとき脹脛
 三伏と立派な脹脛がぴったりだと思いました。
 サッカー選手を思い浮かべたのですが、そのへんを歩いているおばさんだったらちょっとユーモラス。そしてちょっと羨ましい。

○ 眠れない子ども向日葵の保育園
 向日葵の力強さと対照的な眠れない小さな子ども、愛おしいです。

○ ひまはりの空を大きくして眠る
 こちらは上の句と違って大きな空の下で安眠している感じ。

○ 晴れたならもうひまはりはうつむかない
 実際は何日かするとだんだんうつむいて枯れていくのでしょうが、これは作者の希望!だと思います。
 向日葵は希望の花です。

◎ 真ん中に向日葵を描く日記かな
 明るくてわかりやすくて気持ちのいい句です。
 子どもの大きな希望と未来を祝福したくなります。
 
 

Re: 7月のまほろば句会 - 智水

2018/07/26 (Thu) 14:24:02

久しぶりに熱帯夜から解放されたと思ったら、台風が関東目指して進撃中のようです。来るなら来い、という元気がわいてきません。皆さんの無事を祈ります。
さて、選句です。

智水選

◎向日葵にうもれて進むひとりぼち
(映画「ひまわり」のソフィアローレンの姿が見えました。)
○コロッケパン咥え迷走夏の猫
(どろぼう猫のユーモラスな景が鮮やかです。)
○ひまはりや坊主頭の三兄弟
(あはは、ひまわりみたいな笑い顔。)
○鴉鳴きをり炎天のすべり台
(クソ暑いねえ、と鴉の兄ちゃんも鳴くのでしょう。)
○実行者でありたし炎天に涙す
(プロレタリア雑誌の力強い木版画の表紙ですね。)

まひる選

○向日葵にうもれて進むひとりぼち
○蝉時雨雑誌に小さく麗子像
S○Lの音遠のけり天の川
◎ひまはりの空を大きくして眠る
○炎天に挑む気力や朝化粧

ひろ選

○真ん中に向日葵を描く日記かな
○ひまはりや坊主頭の三兄弟
○日盛りやテレビの笑ふ待合室
○炎天のビル遠くより救急車
◎晴れたならもうひまわりはうつむかない

以上です。

Re: 7月のまほろば句会 紫泥

2018/08/01 (Wed) 11:36:17

8月になり、もう夏が終わるのではないかと思うくらい暑かった7月でした。でも、本当の暑さは例年これからです。参りますね。選句、以下の通りです。
〇 向日葵や遠ざかりゆく子の背中
 向日葵という明るく強いイメージの花と去りゆく子供の背中が好対照だと思いました。気張らず自然に詠んでいるところにも好感をもちました。

〇 ひまはりや坊主頭の三兄弟
 「三兄弟」が向日葵そのものなのか、いたずら坊主の三兄弟が向日葵の近くで遊んでいるのか曖昧模糊としているところに面白さを感じました。平易な言葉で表現しているところにも好感をもちました。

〇 炎天に挑む気力や朝化粧
 女性を見て居ると、偉いなあといつも思います。あの気力はどこから、何を目的になどと考えず、ただひたすら平伏いたします。これも平易な表現に惹かれました。ストレートすぎるところもこの句では生きていると思いました。

〇まつすぐに天突く蓮の蕾かな
 その通り。蓮の大きく結構高い葉の間から、まっすぐ蕾の伸びている景が浮かび、すがすがしい気分になりました。技巧を超えた素直な言葉に感銘しました。

◎ 蝉時雨雑誌に小さく麗子像
 公園のベンチか何かで、雑誌を広げる。暑さの中で文章など読む気はないけれど、見慣れた絵画はふと目に飛び込んでくる、などと勝手な想像をして選びました。「小さき」ではなく「小さく」としたのも、何か「動き」のようなものを意図的に表現したのかなあと思いました。 

Re: 7月のまほろば句会 - けんじ

2018/08/13 (Mon) 20:43:02

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○眠れない子ども向日葵の保育園

○SLの音遠のけり天の川

○森近きプラネタリウム晩夏光

◎鴉鳴きをり炎天のすべり台

○しなやかな少年の脚草清水

6月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/06/23 (Sat) 22:10:04

昨日は暑い日でしたが句会を終えて外に出たら雲間から梅雨の月。気温もずいぶん下がって涼しかったです。


「武相荘」灯せし蛍袋かな
まだ母の帰つてこない蠅叩
雨上がりむつと蠢く虫の蝿
潮の香の朝市蠅取りリボンかな

裏表なく吊るされし蝿取紙
昼寝してやる気を溜める夜勤明
玄関の油断金蝿侵入す
熟蚕(ずう)になり頭動かず一夜かな

奥歯抜く桑の実たわわになりにけり
蝿叩持てば無心に力こめ
銀蝿ののそりと来たり準備中
二重虹回転寿司の青い窓

梅雨寒や猫の寝言のやうなこゑ
紫陽花にギリシャ神話はふさがれて
独歩忌やほのと径ある斜面林
客人のお行儀よくて青蛙

オレンジのケーキコバエのダンスかな
そとの子を呼びよせてみる夏料理
ポケットに青ボールペン梅雨晴間
現人(うつせみ)を抱きしめて寝る夜の秋

丹田に気を押し込んで五月晴
ハエ叩き常設箇所にあらざりき
蝿五匹チンピラ風に居座れり
めまとひやチャンバラ遊びの子ら走る

あかざ伸び杖にしようか食べようか
ファミレスに迷ひ込みたる梅雨の蠅
指先を汚すデッサン西日濃し
さくらんぼかざしては食む二人かな

まづ蝿の音で始まる蠅叩
別れてはまた思い出す蕎麦の花
籐椅子や卓子の上の老眼鏡
閑居して一大事なり蠅叩き

馬小屋へ出入りしてをり金の蠅
早苗餐や四条田植機田に残る
茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
橋の上魚見る人や夏至夕べ
額の花二ヶ所切られし遅延証

以上です。
また選句をよろしくおねがいします。

次回は7月18日(水)兼題は「向日葵」です。




Re: 6月のまほろば句会 - 良

2018/06/27 (Wed) 14:22:40

まだ六月梅雨最中だというのに今日は太陽がか-っと照り格別の暑さです。草は勢い良くどんどん伸び梔子の花は疲れ気味す。もう木槿の花が咲いています。
選句しましたよろしくお願いいたします。


○「武相荘」灯せし蛍袋かな
随分昔に一度だけ行った事があります。うっそうとした中の感じが伝わって来ました。

○蝿叩持てば無心に力こめ
この句を読み本当その通り!と思い思っていても詠めない事にはっと気付かせて貰いました。

○ファミレスに迷ひ込みたる梅雨の蠅
ファミレスとの取り合わせが面白いと思いましたが「梅雨の蝿」という表現がチョット気になりました。

○指先を汚すデッサン西日濃し
大きい西日の中で指先に焦点を持って来ているところがいいです。

○別れてはまた思い出す蕎麦の花
上五で現在も会える事の出来る人(又は物かも)蕎麦の花がいいなと思いました。

◎まだ母の帰つてこない蠅叩
何となく手持ち無沙汰と心細さが伝わった来て蠅叩がとても効いていると思いました。


Re: 6月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/06/27 (Wed) 16:28:43

良さん、選句ありがとうございます。
こちらの空は梅雨の雲に覆われ時々薄日が差しています。
でも暑い、暑い、溽暑です。

もなか選

○ 蠅叩持てば無心に力こめ 
 そう、そう私も同じと思わずいただきました。
そうですね。皆んなが共感していることなのに、こういう簡単なことを句にするってすごいです!

○ さくらんぼかざしては食む二人かな
 女性二人でしょうか。明るい食卓が見えてきました。
おしゃべりも楽しそう!

○ 早苗餐や四条田植機田に残る
 田植えがひとまず終わった安堵感を思いました。
田植機の片付けは後回しにしてまずは食べましょう!飲みましょう!

○ 茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
 実際には見たことはないのですが大きな鎮守の森を控えたお社を想像し身も心も洗われるように思いました。

◎ 潮の香の朝市蠅取りリボンかな
 朝市の活気の中に所在なさそうに蠅取りリボンがぶら下がっている。
 昔、小さかった頃蠅取りリボンにいつ蠅が来てとまるだろうかとずーっと見ていたような気がします。

Re: 6月のまほろば句会 - 三毛猫

2018/06/29 (Fri) 23:08:17

信じられませんが、アッという間に梅雨が終わてしまいました。農家ではありませんがお米が心配です

〇梅雨寒や猫の寝言のやうなこゑ
〇蠅五匹チンピラ風に居座れり
〇指先を汚すデッサン西日濃し
◎まづ蠅の音で始まる蠅叩
〇閑居して一大事なり蠅叩き

Re: 6月のまほろば句会 - あんこ

2018/07/01 (Sun) 18:58:38

とんでもない暑さが続いていますね。
豪雨、皆様大丈夫でしょうか。
今回からまたよろしくお願いします★


○二重虹回転寿司の青い窓
回る寿司の賑やかな風景と二重虹が明るく大らかでよいです。


○そとの子を呼びよせてみる夏料理
「みる」が良かったですね。
作者と少し距離のある子どもだからなんだろうなと想像でき、
その雰囲気と季語が良かったです。

◎さくらんぼかざしては食む二人かな
いかにもさくらんぼがピッタリ。
そして、二人という関係性が色々想像でき、好きな句です。

○まづ蝿の音で始まる蠅叩
言われてみればそうですが、適確に描いているなと思います。

○額の花二ヶ所切られし遅延証
取り合わせが良かったです。

Re: 6月のまほろば句会 紫泥

2018/07/07 (Sat) 22:20:45

選句遅くなって済みません。以下の通りです。
〇 はえ叩き持てば無心に力こめ

〇 銀蠅ののそりと来たり準備中
 飲食店にとって、蠅は敵のようなもの。地味だけれど大ぶりのイヤな銀蠅。「のそり」と「銀蠅」と「準備中」とが妙に響き合って相乗効果を生み出していると思いました。

〇 独歩忌やほのと道ある斜面林
 武蔵野のちょっとした丘を思い浮かべました。木漏れ日が差している絵画のようで、「独歩忌」の季語が効いていると思いました。

〇 茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
 「くぐり」「潜り」のリフレイン、「茅の輪」「杜」「くらさ」を含め、漢字とかなの使い分けが見事だと思いました。

◎ 閑居して一大事なり蠅叩き
 大仰な言い方が、諧謔味をかもしだしていると思いました。でも、閑居すると、残念ながら本当にそうなんですよね。老人の悲哀。

Re: 6月のまほろば句会 紫泥

2018/07/07 (Sat) 22:29:11

済みません。最初の句の評が抜けてしまいました。追加します。
〇 はえ叩き持てば無心に力こめ
 実感。そんなに力をこめなくてもいいのに、ついそうなってしまうんですよね。「はえ」ってかわいそう。 

Re: 6月のまほろば句会 - まひる

2018/07/10 (Tue) 14:59:48

昨夜は群馬県北部、嬬恋にも警報がでました。吾妻川の氾濫をよく見た私には、水の恐ろしさがよみがえってきます。太い丸太が根こそぎ流れてきます。大きな大きな石がごろんごろんと流れてきます。普段は石づたいに向こう岸にわたれるような優しい川が荒れ狂います。中国地方の豪雨は人ごととは思えません。どうぞ、穏やかな自然になりますように・・・・・。
選句をします。

まひる選

○ずうになる頭動かず一夜かな
蚕がずうになるとじっと動かず、首を長くしているので、人間はその首の透け具合で、上蔟とし、まぶしに移します。現金収入の少なかった昔の農家では、蚕は「お蚕様」。いつあがるか分からない蚕を夜中まで見つめている蚕農家の様子が見えます。

○蠅たたき持てば無心に力こめ
蝿が一匹いるだけで大騒ぎの昨今。なんだか親の敵のように力を込めて叩いてしまうんですよね。そんなとき、一茶の句がいつも頭をよぎります。でも叩きます。あーあ・・・。


○指先を汚すデッサン西日濃し
オレンジ色の濃厚な空気の中、貧乏学生は指の汚れも気にせず、デッサンに取り組んでいます。静かに見つめる目は、作者?

○閑居して一大事なり蠅叩き
年金生活者の変化のない日常。蝿一匹も大事件なんでしょうね。ユーモアあふれる、でもちょっぴり情けない映画の一こまのようです。

◎茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり
私には茅の輪くぐりの経験はありません。でも暗い杜を背負った神社の非日常の空気感が伺えます。「杜のくらさを潜りけり」にひかれました。

智水選

○客人のお行儀よくて青蛙
○ハエ叩き常設箇所にあらざりき
○別れてはまた思い出す蕎麦の花
○額の花二ヶ所切られし遅延証
◎潮の香の朝市蠅取りリボンかな

ひろ選

○玄関の油断金蝿進入す
○ポケットに青ボールペン梅雨晴間
○さくらんぼかざしては食む二人かな
○馬小屋へ出入りしてをり金の蝿
◎奥歯抜く桑の実たわわになりにけり

以上です。

Re: 6月のまほろば句会 - けんじ

2018/07/11 (Wed) 21:01:23

けんじです。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○紫陽花にギリシャ神話はふさがれて

○指先を汚すデッサン西日濃し

○さくらんぼかざしては食む二人かな

◎籐椅子や卓子の上の老眼鏡

○茅の輪くぐり杜のくらさを潜りけり

5月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/05/25 (Fri) 09:46:54

アメリカの勝利の味ですコカコーラ
麦秋や大麦小麦裸麦
夏燕小屋の闇より牛の声
白南風やそつと鳴らせしクラクション

ソーダ水のみほす長き睫毛の娘
相席の老女の微笑蜜豆屋
押し寄せし父の匂ひよ麦嵐
かき氷キンキンキンの少年期

麦秋や赤子泣くほどいそがしさ
想い出の数泡の数ソーダ水
踊り場の丸椅子ひとつ緑さす
赤ペンのはなまる揺らぐビールの日

くちびるにビールの刺激流しこむ
あのころは笑つてばかりソーダ水
ラムネ突くビー玉踊る泡あわわ
雷鳴や近づきながら遠ざかる

ポンときてシュッと泡吹くラムネかな
びー玉と競争したりらむねかな
ソーダ水虫歯まさぐる舌の先
十薬の花や建売案内人

蛍狩百の吐息の灯りけり
ラガービール黒人選手の笑顔かな
カミナリは病み上がりにも泣き叫ぶ
甕の縁叩けば孑孑沈みけり

ソーダ水無音の泡の緑かな
レスカ飲むスマホ忘れし日曜日
少女らに混じる少年ソーダ水
真つ当な前歴棕櫚の花こぼれ

昨夜のまほろば句会の投句作品です。
選をよろしくおねがいします。

「かめの縁」のかめの字が違っているかもしれません。
すみませんが後ほど訂正いたします。

Re: 5月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/05/28 (Mon) 13:09:00

「甕の縁」これで大丈夫みたいです。(ウ冠に見えてしまいました)

忘れないうちに次回の日程は6月22日(金)です。
兼題は「蠅」(蠅叩、蠅取リボンなども可)

もなか選

○ 白南風やそつと鳴らせしクラクション
 白南風は梅雨明け後の南風だそうですので少し早いかなと思いましたが「白南風」を使いたくなるような気持ちの良い日だったのだと思います。
そんな日の心も軽快で優しい気持ちがクラクションをそっと鳴らしたのかなと思いました。

○ ソーダ水虫歯まさぐる舌の先
 ソーダ水で明るい楽しい気持ちばかり思い浮かべていました。「虫歯」というマイナスイメージの展開が新鮮でした。

○ ラガービール黒人選手の笑顔かな
 テレビのコマーシャルで見たような気もしましたが
笑顔がクローズアップされ気持ちの良い句でおもわずいただきました。

○ 甕の縁叩けば孑孑沈みけり
 永田耕衣の「泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む」を思い出しました。

◎ 踊り場の丸椅子ひとつ緑さす
 学校の踊り場なんかじゃなくて豪奢でクラシックな洋館の踊り場です。
そして広い庭園の若葉の緑が高窓で揺れている。
踊り場という(名目上の)休むところ、ひと呼吸するところに簡素な丸椅子がひとつ。
気持ちの良いゆっくりとした時間を感じました。

Re: 5月のまほろば句会 - 良

2018/05/31 (Thu) 14:58:45

梅雨間近という感じになって来ましたね。
柳瀬川の対岸にある僅かな田圃も田植えが終ったようです。まったく何もされていない田もあり年々増えているような気がします。
選句しましたよろしくお願いいたします。


○アメリカの勝利の味ですコカコーラ
コカコ-ラが夏の季語かどうか分かりませんがこの句の場合コカコ-ラはどうしても必要だと感じました。捉えどころが個性的でいいなと思いました。

○押し寄せし父の匂ひよ麦嵐
麦秋の頃の強風でしょうか。こういう季語がある事を初めて知りました。父の匂ひが伝わって来ます。

○かき氷キンキンキンの少年期
ちょっと季語と付きすぎの感じもしましたが中七下五が良かったと思いました。。

○想い出の数泡の数ソーダ水
ソ-ダ水にはやはり郷愁が伴います。共感できました。

○蛍狩百の吐息の灯りけり
成程あの蛍の光は見ている人の吐息なんだという発見が素敵でした。

◎あのころは笑つてばかりソーダ水
そんな時代もありました。詠めそうで意外と詠めないです。
言葉はやさしく思いは深いと感心しました。




Re: 5月のまほろば句会 - まひる

2018/06/05 (Tue) 15:34:37

 昨日、やっと田植えが終わりました。水が張ってあってもセキレイが付き歩き、野太い声の蛙の輪唱も聞こえてきました。田植えは乗用の機械で植えるので、一人でもできます。で、私の仕事は籠洗いなのですが、群馬用水の水が少なく洗えないので、餅米の植え直しをしました。田植え用の長靴がないので、裸足。半日水の中はつらい!!腰の痛いこと・・・。
選句です。

まひる選

○ソーダ水のみほす長き睫毛の娘
キリンかサントリー、コマーシャルで採用しませんか?きっと売れると思うけどなあ。爽やかです!

○相席の老女の微笑蜜豆屋
目は「お先に失礼します(微笑)・・・」お買い物の時はいつものお店であんみつ1杯。品の良さが伺えます。

○ラムネ突くビー玉踊る泡あわわ
泡がどんどん出てくる様子、こぼすまいとあわてて口を瓶に持って行く様子、とても楽しそうです。

○想い出の数泡の数ソーダ水
ソーダ水ってレトロな感じがしますね。近所の仲間と飛び回っていた頃の景色が見えてきます。

◎真つ当な前歴棕櫚の花こぼりれ
「真っ当な」前歴、って何だろう?棕櫚の花のごろりと咲きこぼれる様子と妙にマッチします。不思議な句です。

智水選

○十薬の花や建売案内人

○蛍狩百の吐息の灯りけり

○少女らに混じる少年ソーダ水

○真っ当な前歴棕櫚の花こぼれ

◎あのころは笑つてばかりソーダ水

ひろ選

○相席の老女の微笑餡蜜屋

○蛍狩百の吐息の灯りけり

○ラガービール黒人選手の笑顔かな

○甕の縁叩けば孑孑沈みけり

◎押し寄せし父の匂ひよ麦嵐

以上です。

Re: 5月のまほろば句会 紫泥

2018/06/05 (Tue) 21:50:49

いよいよ梅雨入り間近とか。天気予報も正確すぎると面白くないですね。選句以下の通りです。

〇 踊り場の丸椅子ひとつ緑さす
  旧〇〇邸のような洋館と広い庭園を思い浮かべました。さわやかです。

〇 ソーダ水虫歯まさぐる舌の先
  ついやってしまうんですよね。酸っぱいような味がして。

〇 ラガービール黒人選手の笑顔かな
  何だかわからないけれどぴったりくるんですよね。生ビールじゃだめ、白人選手じゃだめ、笑顔でなければだめ。白い歯が見えそうです。

〇 少女らに混じる少年ソーダ水
  見落としそうな光景ですが、こういうのいるんですよね。無自覚なのか、意識して無自覚のふりをしているのか。うらやましい。

〇 真つ当な前歴棕櫚の花こぼれ
  あのグロテスクな花は、真っ当じゃないですよ。棕櫚の花に真っ当な前歴を与えた発想が面白かった。

◎ 押し寄せし父の匂ひよ麦嵐
  読者によって父の匂いはいろいろなんでしょうね。嗅覚としての匂いだけでなく、雰囲気としての父の匂いも感じました。無口だった父の圧倒的な存在感を。
  

4月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/04/27 (Fri) 09:22:55

鳥の恋羽ばたき一瞬啼き別れ
行春や有無を言わさぬ死の姿
逝春や四基のサイロ錆厚し
空家ばかりあちこち躑躅咲きにけり

まぼろしの波宜亭罌粟の花真つ赤
鳥の恋延命地蔵を素通りす
鳥の恋ふはりやんはりエロスかな
鳥交る天望台を占拠せり

虫よりも急場でござる鳥の恋
感動の薄き日多し胡瓜蒔く
沢の水川に流れて菫かな
四阿へ届きし日差し鳥の恋

遠出せぬ月日やなんじゃもんじゃ咲く
だんだんと歳時記忘れおぼろ月
不況和音混じりてせわし鳥の恋
ジグザグに跳びはねて啼く鳥の恋

Fコード響くギターや鳥の恋
春光やひき出して牛の目宇宙
水牢の跡クレソンの花真白
居酒屋の黒き格子戸藤の花

雨止みし草の匂ひやおぼろ月
神籬と知らず侵せり恋雀
片羽根でよろけて追うや鳥の恋
産みたての卵の温み春深む

蜷の道水牢跡へつづく道
春雷や鍵穴ばかり響くなり
ふらここや笑ひとまらぬ風の中
体育館床の小窓や若葉風

昨夜は暖かな静かな夜でした。
紫泥さん、あんこちゃん、けんじさんが欠席でこじんまりとした句会でした。

次回は5月24日(木)で兼題は「夏の飲み物(アイスクリーム可)」です。
よろしくおねがいします。

Re: 4月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/04/30 (Mon) 17:12:42

もなか選

○ 鳥の恋延命地蔵を素通りす
 天は鳥たちが謳歌し地では穏やかな人たちの穏やかな日常。静かに齢を重ねましょう。

◎ 鳥交る展望台を占拠せり
 ふるさと創生事業で創られた風光明媚な場所の展望台でしょうか。今は人ではなく鳥たちの楽園になってしまったのですか。

○ 遠出せぬ月日やなんじゃもんじゃ咲く
 遠出せぬともなんじゃもんじゃの花に囲まれている月日も良いかも。

○生みたての卵の温み春深む
 産みたての卵と春深むがマッチしていると思いました。好きな句です。

連休が始まったばかりというのになんだか疲れているような・・・だらだらしてます。 

Re: 4月のまほろば句会 - 良

2018/05/03 (Thu) 10:59:01

大型連休ですね-。毎日が日曜日の私も居ながらにして連休の雰囲気を味わっております。柳瀬川と桜の樹の堤防がすぐ近くにあり花が終っても普段いない若い人達が集って来てバーベキューをしたり釣りや散策をしていて「さすが連休だわ-」という感じなのです。

良選

○まぼろしの波宜亭罌粟の花真つ赤
上五中七に対して罌粟の花真つ赤がとても印象的です。

○鳥交る天望台を占拠せり
情景がよく見えて来ました。

○ジグザグに跳びはねて啼く鳥の恋
鳥がわくわくしているような逆に相手にうまく思いが伝わらず焦っているようなジグザグで色々想像出来面白いです。

○Fコード響くギターや鳥の恋
上五中七がとても良かったです。鳥の恋と共演しているのかなと思いました。でも違う季語は入ったらまた違う世界が現れそうで惹かれました。

◎水牢の跡クレソンの花真白
水牢と季語の取り合わせそしてあえて真白としたところが良かったと思います


その他取りたかった句がありました。

○四阿へ届きし日差し鳥の恋
木陰の中にある四阿へも日がさ-っと差す時間があるのですね。より鳥の声が響いて来る感じがしました

○ふらここや笑ひとまらぬ風の中
気持ち良い句で好きでした。選句の時風の道とメモに書き写していましたが中でしたね。

またよろしくお願いいたします。

Re: 4月のまほろば句会 紫泥

2018/05/04 (Fri) 21:12:34

先日は欠席で済みませんでした。選句、以下の通りです。

〇 空家ばかりあちこち躑躅咲きにけり

  空き家も数年経つと、もっとすさまじくなります。躑躅く らいはまだいい方ですが、多い空き家に実感。

〇 雨止みし草の匂ひやおぼろ月
  
  材料が多すぎるとも思いましたが、この季節の景が「草の 匂ひ」という嗅覚でよくまとまっていると思いました。

〇 産みたての卵の温み春深む

  あったかくていいですね。私の今の気分とはだいぶ違うの ですが。

〇 ふらここや笑ひとまらぬ風の中

  こういう気分になれるといいなあ。何かいいことがあった のでしょうね。いいことが上品なことだといいにですが。

◎ 四阿へ届きし日差し鳥の恋

  大きな屋敷でしょうか、静かな公園のようなところでしょ うか。「四阿」「日差し」が「鳥の恋」という季語と感応し ていると思いました。

Re: 4月のまほろば句会 - 智水

2018/05/16 (Wed) 19:31:46

寒い日が続いたと思ったら一気に真夏日。暖房を点けたりアロハに着替えたり。草刈り、田植えの準備も始まりました。
以下、選句です。

智水選
〇まぼろしの波宜亭罌粟の花真つ赤
(前橋るなぱあく、ですね。罌粟の花が鮮やかに浮かびます。)
◎鳥交る天望台を占拠せり
(人の目も気にせず、愛の交歓ですか。石投げてやりましょ。)
〇感動の薄き日多し胡瓜蒔く
(琴線がゆるんでいるのでしょうね。無理するときれちゃうかも。)
〇遠出せぬ月日やなんじゃもんじゃ咲く
(百キロメートル以上の移動がおっくうになりました。なんじゃもんじゃ。)
〇不況和音混じりてせわし鳥の恋
(そりゃあ気取っていたら盗られちゃう。アイラブユーは態度で示そう。)

まひる選
〇まぼろしの波宜亭罌粟の花真つ赤
〇鳥の恋ふはりやんはりエロスかな
〇遠出せぬ月日やなんじゃもんじゃ咲く
◎春光やひき出して牛の目宇宙
〇片羽根でよろけて追うや鳥の恋

ひろ選
〇感動の薄き日多し胡瓜蒔く
〇四阿へ届きし日差し鳥の恋
〇ジグザグに跳びはねて啼く鳥の恋
◎雨止みし草の匂ひやおぼろ月
〇産みたての卵の温み春深む

三毛猫選
◎鳥の恋羽ばたき一瞬啼き別れ
〇虫よりも急場でござる鳥の恋
〇不況和音混じりてせわし鳥の恋
〇春光やひき出して牛の目宇宙
〇産みたての卵の温み春深む

以上です。
三毛猫さんにふたつ採っていただきました。嬉や。
次回もよろしくお願いします。

3月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/03/23 (Fri) 10:10:39

風邪がなかなか抜けないでいますが今朝は晴れて気持ちの良い一日になりそうです。

ダウダウと樹液昇りて花蕾む
曇天のぬるき腕や春の雷
参道の暗き長さよ沈丁花
双眼鏡片手に春の野にゐたり

遠雷やゆつくり捲る写真集
春雷やひとりになりに行く堤防
春夕焼母に貰いし泣きぼくろ
死骸や目刺し食う歯並びのよさ

やはらかき闇の中から春の雪
漁火を鬼人と化せり春の雷
ひとつ鳴り春の雷押し黙り
白もくれん咲けり大風容赦なし

母使ふ座敷箒や沈丁花
竹を切る雪を払ふて竹を編む
虫だしの雷計算器に薄きゼロ
春の虹発電風車の聳え立つ

春雷や空堀りあとの遊園地
春の雪消えてゆきたる潦
春雷や過去が私を呼び寄せり
春雷に人事課の窓そつと閉じ

外国の錆びし銅貨や蜃気楼
最小の形でゐたる春の猫
鉄橋を渡り始めし春の月
しやつくりの一つ桜貝を拾ひ

鳥影の渉る川面や風光る
ほおじろや空き家の庭に泊まり来る
春雷やうきうきしたる胸さわぎ
地震(ない)の小屋悠然と伏す孕馬

欠伸して春の雷遠鳴りぬ
雪柳納屋の二台の外車かな
春の雷廃棄のできぬ廃棄物
春雷や推理小説から葉書

予定なき休日の晴花しどみ
春雷やしまひ忘れし白き皿
骨拾ふ河原の小石水温む
寒返る気合を一枚はおりをり

昨夜は全員集合で36句です。
選句よろしくおねがいします。

次回は4月26日(木)で兼題は「鳥の恋」です。

Re: 3月のまほろば句会 - あんこ

2018/04/01 (Sun) 21:33:30

こんにちは。遅くなってすみません。
東京もすっかり桜が終わりの感じです。
今回、春雷がいい句が多くて選の全部が同じ季語に。
しばらく参加できませんが、また宜しくお願いいたします★

◎春雷や空堀りあとの遊園地
遊園地の広がり、明るさに季語が魅力的にマッチしています。

○春雷や過去が私を呼び寄せり
確かにそういう感じありますね。

○春雷に人事課の窓そつと閉じ
人事課がよかったです。

○春雷や推理小説から葉書
葉書から別の事件が始まりそう。

○春雷やしまひ忘れし白き皿
白の色の重なりがいいです。

Re: 3月のまほろば句会 - まひる

2018/04/03 (Tue) 15:11:08

 まほろば近辺のソメイヨシノは満開になりました。お店の庭もまずボタンキョウの白い花が咲き乱れ、続いて桃が五分咲き、梨は三分咲き、リンゴはまだ花芽が育っていません。
今年は実のなる木の剪定は私がやり、悩みの種だったキーウィの棚はシルバーさんにお願いしました。なんだか庭全体が床屋帰りの7・3のお兄さんのようです。
あっ、忘れてました。7~8年になる鉢植えのポポーに花芽がつきました。実のなる秋が楽しみです。

まひる選

○曇天のぬるき腕や春の雷
春の生暖かい風を感じます。

○白もくれん咲けり大風容赦なし
無念!!もくれんのつぶやきが聞こえてくるようです。

○春雷に人事課の窓そつと閉じ
何やらきな臭い人事課の様子が、昨今の政治を彷彿させます。

◎しやつくりの一つ桜貝を拾ひ
桜貝のようなかわいいしゃっくり。春の砂浜を歩いているのは誰でしょう?

○春雷や推理小説から葉書
推理小説からまた一つ事件が発生し、過去に連れ戻されそうです。


ひろ選

○春の虹発電風車の聳え立つ

○春雷や過去が私を呼び寄せり

○鉄橋を渡り始めし春の月

◎春雷やしまい忘れし白き皿

○寒返る気合を一枚はおりをり

智水選

○やはらかき闇の中から春の雪

○漁火を鬼火と化せり春の雷

○白もくれん咲けり大風容赦なし

○虫出しの雷計算機に薄きゼロ

◎地震の小屋悠然と伏す孕馬

以上です。花粉症さえなければ、生々しい春は魅力的なのですが・・・マスクの外せぬ今日この頃です。トホホ・・・

Re: 3月のまほろば句会 紫泥

2018/04/06 (Fri) 01:28:11

暖かいので、花の命が短いですね。近所の神社に夜桜を見に行きました。猫が犬のように後になり先になりついてきて、桜の木に登って見せてくれました。帰りも一緒で何だか桜よりも猫の方が印象に残ってしまいました。選句です。

〇 春雷やひとりになりに行く堤防

〇 虫だしの雷計算器に薄きゼロ

〇 春の雷廃棄のできぬ廃棄物

〇 春雷や推理小説から葉書

◎ 春雷やうきうきしたる胸さわぎ

Re: 3月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/04/07 (Sat) 20:24:06

風邪がようやく治ったかなと思ったら今度はいつのまにか骨折(背骨)だそうです。
春爛漫というのに。
気を入れて体調管理をせねば。

もなか選

○ 参道の暗き長さよ沈丁花

○ 春雷やひとりになりに行く堤防

○ 鉄橋を渡り始めし春の月

○ 鳥影の渉る川面や風光る

◎ 春雷やしまひ忘れし白き皿

Re: 3月のまほろば句会 - けんじ

2018/04/10 (Tue) 22:00:05

今晩は。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

○春雷やひとりになりに行く堤防

○死骸や目刺し食う歯並びのよさ

○虫だしの雷計算器に薄きゼロ

○春の虹発電風車の聳え立つ

◎しやつくりの一つ桜貝を拾ひ

Re: 3月のまほろば句会 - 良

2018/04/11 (Wed) 10:52:08

あっという間に欅も桜も柿の木も何もかも若葉が噴出してきました。花水木も咲いて早いですねー。久し振りに選句いたしました。遅くなりすみませんよろしくお願いいたします。

○やはらかき闇の中から春の雪
大きめの雪が見えて来ます。季語が良かったです。

○春雷や空堀りあとの遊園地
空堀から昔は何があったのかとの想像が広がり現在は遊園地となっている。取り合わせが面白いと思いました。

○鉄橋を渡り始めし春の月
季語が聞いている。鉄橋の硬質間と潤んだような月が良いです。

○鳥影の渉る川面や風光る
春は特に影がハッキリしてきてこんな風景が見られます。上五中七がいいです。

◎春雷や推理小説から葉書
無駄が無く少しの不安感があり実際詠めそうで詠めない句だと思います。やはり季語が良かったのだと思います。

3月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/02/22 (Thu) 10:37:58

スーパーの棚に居ませり蓬餅
草餅を食む忘れ物気にしつつ
梅咲けリ保守派の白き割烹着
のろのなか冬眠している泥鰌とり

草餅のほろ苦きかな昭和の日
草餅のつまむ形にくぼみをり
蔵書印少し右より浅き春
主旋律のアルトサックス春動く

楽しげに開きはじめしふきのたう
蓬餅白寿の兜太逝きにけり
新春や天井の梁竜のよう
季語は草餅嗤いつつ兜太逝く

白梅のゆめみるやうに揺れてをり
おかはりの叢雲スープ春浅し
演習の砲弾草餅の原へ
料峭や硬骨巨星兜太逝く

料峭や靴音かたく美術館
卒業式まぢか初恋決算期
霙降る三本辻の道祖神
草餅とその他もろもろ小商い

少しづつ速くなりたる春の水
草餅の入れ歯の奥や婆四人
蓬餅ふるさとの村しづかなり
風光る開園前の遊園地

草餅の凹みつやつやしてゐたる
犬ふぐりみんなで咲いた荒地かな
草餅の餅草としか言わぬ子等
「謹呈」の薄き紙片や春浅し


前日の夜更け金子兜太さん死去のニュース。
追悼句が3句 合掌。

次回は3月22日(木)で兼題は「春雷」です。
よろしくお願いいたします。

Re: 3月のまほろば句会 - あんこ

2018/02/27 (Tue) 20:38:34


もう二月も終わりますね。梅も綺麗にひらいています。
参加させていただき、ありがとうございました★

○草餅のつまむ形にくぼみをり
よく見ているなあ。つまむとくぼむが反対の形なのに、納得感。

○蔵書印少し右より浅き春
印の厚みがありつつふっくらした感じが、季語と合っている。


◎季語は草餅嗤いつつ兜太逝く
兜太さんの大きさを感じます。嗤い、もいいなあ。

○霙降る三本辻の道祖神
小さくとも優しい守り神。霙がいい。

○風光る開園前の遊園地
開演前の人気なさだから、風光るがいい。

Re: 3月のまほろば句会 - まなかもなか

2018/03/04 (Sun) 16:36:34

あんこちゃん、ご参加、選句ありがとうごじます。
今日は静かで暖かです。

もなか選

○蔵書印少し右より浅き春
白いページの片隅に落着いた色味の赤の印がいかにも春淡し、浅き春といった感じで良いなと思いました。

○主旋律のアルトサックス春動く
アルトサックスの柔らかな音色がはるを呼んでいるような・・・

○季語は草餅嗤いつつ兜太逝く
大らかで飾らないイメージの兜太さん、草餅、嗤い
がぴったりだと思いました。

○風光る開園前の遊園地
ルナパークの入り口に辛夷の大きな木があります。
辛夷の白い蕾が風に揺れ光っている景を思い出しました。あの日は休園日で人がだあれもいませんでした。

◎草餅を食む忘れ物気にしつつ
「忘れ物気にしつつ」あ~、そう言えばよくあるある。
作者は気にしつつ草餅を食べている、なんだかおかしいです。
こぶし

Re: 3月のまほろば句会 紫泥

2018/03/11 (Sun) 16:22:35

 お世話になります。。議事堂の中も外も春の嵐で大変ですね。相撲界もレスリング界も。選句、以下の通りです。

〇 梅咲けリ保守派の白き割烹着

〇 草餅のつまむ形にくぼみをり

〇 蓬餅白寿の兜太逝きにけり

〇 草餅とその他もろもろ小商い

◎ 草餅のほろ苦きかな昭和の日

Re: 3月のまほろば句会 - 智水

2018/03/12 (Mon) 18:36:27

春ですね。三寒四温もつらいもの。歳のせいか体温調節が難しくなって、暖房を切ったり点けたり。風邪なのか花粉症なのか冷気過敏なのか分かりませんが、くしゃみ連発。皆さんもお気をつけください。では、選句です。


智水選

◎梅咲けリ保守派の白き割烹着
(意表を突かれました。白梅と割烹着の白さが鮮やかです。)

〇のろのなか冬眠している泥鰌とり
(近くに念仏池あり。のろ深い底なし沼みたい。足裏で泥鰌を探るのです。)

〇蓬餅白寿の兜太逝きにけり
(兜太句を一句いただきました。合掌。)

〇白梅のゆめみるやうに揺れてをり
(梅林が近くにあります。食料用ですから花はついでに楽しむ感じ。)

〇霙降る三本辻の道祖神
(これも近くに狐目の道祖神があります。散歩のついでに合掌。)


まひる選

◎梅咲けリ保守派の白き割烹着
〇のろのなか冬眠している泥鰌とり
〇草餅のほろ苦きかな昭和の日
〇料峭や硬骨巨星兜太逝く
〇風光る開園前の遊園地

ひろ選

◎主旋律アルトサックス春動
〇蓬餅白寿の兜太逝きにけり
〇白梅のゆめみるやうに揺れてをり
〇卒業式まぢか初恋決算期
〇少しづつ速くなりたる春の水

以上です。次回もよろしくお願いします。

Re: 3月のまほろば句会 - 三毛猫

2018/03/16 (Fri) 22:24:08

春らしくなってきたと思ったら、もう桜の開花宣言が秒読みになりましたね。
最近、俳句さぼっていて 句を作っていないので投句にも困っています

選句
◎草餅の凹みつやつやしていたる
〇少しづつ速くなりたる春の水
〇草餅の入れ歯の奥の婆四人
〇蓬餅白寿の兜太逝きにけり
〇風光る開園前の遊園地

今月は何か月ぶりかで参加できるので楽しみにしています

Re: 3月のまほろば句会 - けんじ

2018/03/17 (Sat) 18:55:44

こんにちは。選句遅くなってすみません。
よろしくお願いします。

〇草餅を食む忘れ物気にしつつ

〇蔵書印少し右より浅き春

◎主旋律のアルトサックス春動く

〇料峭や靴音かたく美術館

〇「謹呈」の薄き紙片や春浅し


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